目のまわりなどに、白いポツポツ・プツプツとした点がいつの間にか出来ていた、あるいは生まれつきある、という方が中にはいらっしゃいます。

 

稗粒腫(はいりゅうしゅ・ひりゅうしゅ)と呼ばれるもので、痛みなどの自覚症状がないのも特徴とされています。

 

顔の目立つ所に出来るので、自分でつぶしてしまう人もおり、そのリスクや悪性かどうかなども気になります。

 

今回は、稗粒腫の原因・症状・治療法について医師に詳しくお話を伺いました。

 

目次

 

 

稗粒腫とは

稗粒腫

 

稗粒腫は、皮膚表面付近にポツポツとできる老廃物の塊で、皮膚の良性腫瘍(がんではないデキモノ)の一種です。

 

大きさ

直径1〜2㎜

 

白や黄色

 

よくできる場所

・皮膚の薄いまぶた(上下のまぶたにもできる)

・頬

・額

・外陰部(男性の陰茎、女性の陰唇) 

 など

 

 

稗粒腫の名前の由来

ヒエ

 

稗という漢字は「ヒエ」という植物を意味しています。食用になる穀物で、やせた土地や厳しい気候にも耐え、日本でも昭和に米の増産が可能になるまで重要な主食でした。

 

現在は小鳥のエサや健康食品としてしか見ることはなくなりましたが、現在も「稗田」のような苗字・地名があります。

 

稗粒腫はヒエの実のような小さい粒なので、その名がついたのでしょう。英語でも、植物のヒエはmilletと言い、稗粒腫はmiliumと呼ばれます。

 

 

稗粒腫の原因 

皮膚の構造 

 

生まれつき、皮膚の表面の細胞になるはずだったものが、皮膚の奥の方に迷い込んでしまい、増殖して角質(皮膚表面を覆う細胞。古くなると垢としてはがれ落ちる)を含んだ袋状になってできると言われています。

 

粉瘤、類表皮嚢腫(俗に言うオデキ)と呼ばれるものと似た状態です。

 

二次的なもの

水疱症などの皮膚の病気や、火傷・がんに対する放射線療法などで傷ついた皮膚にもできると言われています。

 

 

稗粒腫の症状

皮膚トラブル 

痛み、かゆみ、赤みなどはなく、白〜黄色いポツポツしたものがぴょこんと飛び出しています。表面はなめらかです。

 

 

稗粒腫ができやすいタイプ 

色々な世代の男女

 

年齢・性別問わず誰にでもできます。

 

生まれつきの皮膚の構造によってできるものですが、時間をかけて細胞が増殖してはじめて目で分かる大きさになるので、赤ちゃんの頃には見られません。特に生活習慣とは関係ないと考えられます。

 

 

稗粒腫の除去方法

注射針

 

専門科目 

皮膚科、形成外科、美容皮膚科、スキンクリニックなどが良いでしょう。まぶたの周りの病変については眼科で診断されることもありますが、眼科で治療を行うことはほぼないでしょう。

 

治療 

皮膚の表面を針やレーザー針で処理して穴をあけ、中身を押し出します。白〜黄色い中身だけでなく、それを包んでいる袋のような構造ごと取り出す必要があります。

 

薬 

薬で治すということはありません。

 

稗粒腫の治療は痛い?

針で刺すので、採血のために針を刺した時と同じような痛みはあります。施設によっては麻酔クリームや張り薬の麻酔薬をあらかじめ使用したり、皮膚を冷やしておいて痛覚を鈍らせてから処理することもあります。

 

 

稗粒腫を自分でつぶしたらダメ?

皮膚のデキモノの炎症

 

鏡を見ながら自分で針で穴をあけ、つぶすという方もおられるようですが、感染を起こす可能性・中身や袋を取り切れず再発する可能性・炎症を起こし色素沈着が残る可能性などがある為おすすめできません。

 

 

稗粒腫の予防法 

ハトムギ

 

こうすれば予防できるというものはありません。経験談としては以下があるようです。

 

・肌の洗浄不足がないよう十分に洗顔を行う

・角質ケアなど正しいスキンケアを行う

・甘いもの、脂っこい食べ物を控える

・ハトムギエキス(ヨクイニン)を摂取する

 

 

最後に医師から一言

皮膚科の医師に相談

 

見た目が気になる場合や炎症などを起こした場合は、お早めに皮膚科にご相談ください。

 

(監修:Doctors Me 医師)

 

 

参考文献

あたらしい皮膚科