かゆみ肌に関する薬

薬剤師監修

かゆみ肌の薬の上手な選び方・使い方

かゆみを抑えるための薬には、大きく分けて塗り薬と飲み薬があります。塗り薬を処方されることがほとんどですが、主に「ステロイド外用剤」と「非ステロイド性抗炎症外用剤」があり、症状や疾患部位などによって使い分けます。

まず「ステロイド外用剤」は、強い抗炎症作用を持っており即効性もあるため、短時間でかゆみの抑制に役立ちます。疾患部位が局所的に悪化している場合や、薬の効果が出にくい部位によく使用されます。ステロイド外用剤は強い作用を持つため、長期間の使用や一度に多量の使用には向いていません。最初は1日2~3回適量を塗り、症状がよくなってきたら徐々に塗る回数を減らしていくのが一般的です。

次に「非ステロイド性抗炎症外用剤」は、症状が軽い場合や疾患部位が広範囲になる場合に使用されます。ステロイド外用剤ほど強い抗炎症作用はありませんが、鎮痛作用や解熱作用をあわせ持っているものが多いです。特に赤ちゃんや、顔まわりや皮膚が薄く敏感な部分にも広範囲に使用することができ、効き目も穏やかで長期にわたって使用もできます。最初にステロイド外用剤を使い、ある程度改善してきたら非ステロイド性抗炎症外用剤に切り替えるといった使用法もされています。

そして飲み薬については、一般的に補助療法として処方されることが多く、疾患部位に細菌感染などがあり炎症を抑えたい場合や、すぐにかゆみを抑えたい場合など局所的に使用されます。

かゆみ肌の薬の副作用と注意点

ステロイド外用薬は、短期間・局所的に作用してくれる特性を持ちますが、長期間の使用や使用量を誤ると、皮膚が薄くなったり、血管が浮き出るといった副作用があります。また、ステロイド外用剤には刺激が弱いものから強いものまで5段階のランクに分けられているため、症状に合ったレベルを選ぶことが必要です。体のステロイド吸収率は使用する部位で異なるため、皮膚が薄く敏感な部位への多量な使用は控え、赤ちゃんや幼児の場合も成分の弱いステロイドを選びましょう。しかし自身の勝手な判断で使用すると、治らない・症状を悪化させる原因に繋がりますので、市販薬の場合は薬剤師さんに相談されることをおすすめします。次に、非ステロイド性抗炎症外用剤については、長期的に使用することで炎症作用の効果が薄れてしまう可能性があります。副作用としてはかぶれ、湿疹などを引き起こすため、強い刺激やつっぱり感などを感じた場合は使用を中止し、医療機関を受診しましょう。そして飲み薬についても、処方されるものとしてはかゆみのもととなるヒスタミンを抑える「抗ヒスタミン剤」が一般的です。即効性もあり使いやすいのですが、急激な眠気やだるさに襲われる副作用があります。飲みはじめてから大体4~6時間は持続してしまうことから、車の運転や仕事に支障をきたす可能性もあり、常用するにはあまり向いていません。

かゆみ肌の薬の飲み合わせ

薬の飲み合わせによって、時に薬の作用が体内で変化してしまうことがあります。

飲み合わせといっても、複数の薬を一緒に摂取して起こる場合と、飲み物や食べ物を一緒に摂取して起こる場合があります。薬を一度に複数摂取してしまうと、それぞれの効果が弱まり本来の作用を妨げたり、どちらの効果も強くなることで強い副作用を引き起こしてしまうということもあるのです。日頃から市販薬を常用したり、漢方薬やハーブ、サプリメントを飲んでいる方は注意が必要です。

また、飲み物や食べ物に含まれる栄養素にも、体内で薬に絡みついてしまい吸収されにくくなる場合があります。食品の成分や薬の成分は、どちらも摂取してから肝臓を通り分解・処理され、血液とともに体内に効果をもたらします。これは、肝臓にある代謝酵素のはたらきによるものですが、食品との飲み合わせによりその代謝酵素のはたらきが弱まり、肝臓で正しく分解・処理されないことで、必要以上の薬の成分が体内にめぐってしまいます。そのため、薬が効きすぎてしまったり強い副作用の原因になってしまうのです。

このように、間違った飲み合わせは、即効性のある薬の効き目を弱めたり、思わぬ副作用が出てしまうことがあるため、事前に医療機関で確認しておくことをおすすめします。
  • 薬は効果をしっかりと引き出しながら、できるだけ副作用を抑えることが大切です。使用法・用量、飲み合わせに十分注意し服用してください
  • 専門家の皆様へ。薬の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください
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