いんきんたむしに関する薬

薬剤師監修

いんきんたむしの薬の上手な選び方・使い方

いんきんたむしは、水虫などの原因ともなる「白癬菌」が原因になるため、主に外用薬を使って治療するのが一般的です。白癬菌の細胞を破壊し殺菌効果のある「テルビナフィン」「ケトコナゾール」といった成分が含まれた薬を使います。外用薬にもクリーム(軟膏)タイプ・スプレータイプ・パウダースプレータイプとあり、症状によって使い分けると効果的です。保湿効果もあるクリームタイプは乾燥した患部に適し、かゆみが強い場合は冷却効果と清涼感でかゆみや腫れを抑える成分が含まれるスプレータイプが適しています。さらにジュクジュクしている患部には、分泌物を乾燥させる必要があるためパウダースプレーが効果的です。汚た手で患部を触ることにより、別の皮膚感染を起こし症状が悪化する場合もあるため、いずれのスプレータイプも患部を直接触ることなく塗布が可能で衛生的です。また、白癬菌は角質層へ侵入していても、症状があらわれるまでに時間がかかることもあるため、薬を患部より広めに塗ることで拡大を防ぐこともできます。

症状が重い場合や外用薬だけで症状が改善しない場合は、「テルビナフィン」の成分が含まれた内服薬を使用したり、殺菌効果を高める紫外線治療器を併用して治療することもあります。

およそ1週間くらいで陰部のかゆみも無くなり症状も緩和されてきますが、完全に皮膚が生まれ変わるまで1~2か月はかかるため継続して使用し続けることが必要です。

いんきんたむしの薬の副作用と注意点

外用薬の場合、局所的な塗り薬のためあまり大きな副作用は見られませんが、「テルビナフィン」「ケトコナゾール」の成分によって軽い副作用をもたらすことがあります。皮膚に合わない場合は、塗布後かゆみや刺激感がひどくなりかぶれることもありますので、皮膚が弱い人や症状があらわれた際は使用を中止しましょう。そのほかにも、胃に不快感、めまい、頭痛、光線過敏症(日光に反応し皮膚が炎症を起こす疾患)といった症状もあらわれることがあるため注意が必要です。また重症化することはごく稀ですが、肝機能に異常がでてしまう場合や、発赤や発疹といった症状があらわれた時は、重い皮膚障害、血液障害をもたらす可能性がありますので、使用を中止し医療機関へ相談してください。

しかしながら、いんきんたむしの症状はおよそ1週間程度で和らいでいくため、自己判断で治療を中断してしまう方も少なくありません。そのため再発率は高く、結果長期にわたって治療を続けなければならないということになってしまいます。自覚症状があらわれなくても白癬菌は角質層に潜んでいるため、1~2か月間は薬を使用し、体内から白癬菌がいなくなったことを再度検査することをおすすめします。

いんきんたむしの薬の飲み合わせ

いんきんたむしの場合はかゆみをともなうため、湿疹などと勘違いして市販薬のかゆみ止めやステロイド剤など、本来の治療薬以外を使用してしまうことがあります。薬の成分によっては、白癬菌の栄養分になり逆効果で症状が悪化してしまったり、治りが遅くなってしまいます。ステロイド剤についても、いんきんたむしの症状によっては病院から処方されることがありますが、ステロイドには強さのレベルにランクがあるため、使用量を誤ると重症化する恐れもありますので、自己判断で市販薬を併用するのは避けましょう。

また、内服薬においても飲み合わせる薬の成分同士によって副作用をもたらす場合がありますので、特に常飲薬がある方は注意が必要です。妊娠中の場合は、外用薬を使用している場合はさほど問題はありませんが、内服薬を使用しなければならない場合は医療機関と相談して正しい方法で治療することが大切です。

いんきんたむしは、男女ともに陰部周辺に発症するため、恥ずかしいという理由で受診に行かない方も少なくありません。しかし、放置することで他人にうつしてしまったり、自己判断で間違った市販薬を使用することにより逆効果や重症化を防ぐためにも、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
  • 薬は効果をしっかりと引き出しながら、できるだけ副作用を抑えることが大切です。使用法・用量、飲み合わせに十分注意し服用してください
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