お腹が空くと胃痛がする… これって病気の兆候?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
執筆者画像

監修:Doctors Me 医師

ふだんはなんともないのに、空腹時になると胃がキリキリと痛み出す…こんな経験はありませんか? こういう痛みは、どうやって抑えれば良いのでしょうか?そもそも、お腹がすくと胃が痛むのは、どのような状態なのでしょうか?

今回は、空腹時に胃痛がする場合について、医師に詳しい話を聞いてみました。

空腹時に胃痛が起こるのはどうして?

胃は食べ物を消化するために胃酸を分泌します。空腹時は胃の中に食べ物がないので、胃酸の影響が直接に起こり、炎症や潰瘍があると胃痛が起こります。

また、胃の壁は厚く、粘液があって胃の壁は守られています。しかし十二指腸に炎症や潰瘍があると、空腹時に痛みが起こりやすいです。胃の痛みはみぞおち付近に起こりますが、十二指腸の痛みはみぞおちよりはやや右側による傾向があります。

また、潰瘍を伴う胃がんでも同じように空腹時の胃痛を起こすことがあります。

空腹時に胃痛がしたときの対処法

1. 薬を服用
胃や十二指腸の粘膜を守る薬や、胃酸を抑える薬を飲むことが、痛み緩和に効果的です。ただし胃痛を抑える薬は市販されていませんので、痛みがひどい時は病院を受診する必要があります。

2. 乳製品をとる
薬以外では、牛乳等の乳製品が一時的に痛みを抑えることができる場合がありますが、かえって痛みを悪化させることもあります。これは乳製品に含まれる脂肪によって起こります。ですから、乳製品をとる時は低脂肪あるいは無脂肪のものにして下さい。

空腹時の胃痛が危険な場合

空腹時の胃痛が、深刻な状況の場合もあります!

1. 潰瘍からの出血している場合
潰瘍とは粘膜が削れてしまうことですので、粘膜の下にある血管が切れて出血することがあります。皮膚の出血なら、圧迫して止血することができますが、胃や十二指腸では内視鏡を使って出血を止める必要があります。

出血している場合は、便が黒色のドロドロとした状態になります。このような便が出る時はなるべく早めに消化器内科を受診して下さい。また十二指腸潰瘍では胃痛がないのにいきなり出血することがあります

2. 潰瘍が深くなり穴があく場合
胃十二指腸に穴があいてしまうと、中身がお腹の中に出てしまいます。そうなると腹膜炎が起こり、緊急手術が必要になります。手遅れになると命の問題になることがあります。

穴のあいた場合は、通常痛みが激痛になりますが、はっきりしないこともありますので、市販薬を飲んでも胃痛が続く場合は病院を受診しましょう。

3. 潰瘍を伴う胃がんの場合
胃がんは、胃カメラ検査を受けるしかありません。たとえ市販薬で胃痛の症状が良くなっても、近くに検査を受けていなければ、早めに胃カメラ検査を受けるようにして下さい。

医師からのアドバイス

胃炎や胃十二指腸潰瘍はストレスが原因となることもありますが、ピロリ菌が原因となることが多いことがわかって来ました。ピロリ菌は胃の中に住み着いて潰瘍だけでなく胃がんの原因にもなります。

ピロリ菌は胃酸を抑える薬と抗生剤とによって除くことができますので、胃痛がある時は胃カメラ検査を受けて、血液検査等でピロリ菌の検査を受けて下さい。ピロリ菌を除くことができれば、胃潰瘍は60〜70%、十二指腸潰瘍は90%程度は起こらなくなりますし、胃がんとなる確率を減らすこともできます。

(監修:Doctors Me 医師)
  • この記事は、医療・健康に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
  • 専門家の皆様へ。記事の内容について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連するコンテンツ

胃痛について