二日酔いの対策と治し方とは?医師に聞く飲み過ぎた時の対処法【完全版】

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監修:Doctors Me医師

「酒の匂いを嗅ぐだけで吐きそう……」

飲みの場では、ガンガン飲むぞ!と意気込んでお酒を楽しむのですが、飲み過ぎると必ず次の日は二日酔いになってしまいます。何度もトイレにいって吐いて、「こんな気持ち悪くなるくらいなら、もう酒は飲み過ぎない!」と心に決めるのですが、なんなんでしょう。また飲んじゃうんですよね。
飲み過ぎは気持ち悪さだけではなく、身体へも悪い影響が。











といったコメントをみかけますが、実はこれ「気がする」のではなく、二日酔いは本当に脳を萎縮させています。











そう、二日酔いは体内の水分を奪うため、脳から水分が奪われて頭蓋骨と脳が引っ張り合うことで頭痛が起きるのです。怖っ。

しかし、飲み過ぎない!という誓いを立ててもすぐに破ってしまうので、どうせ飲むなら二日酔いにならない方法はないものかと、今回は医師に聞いてきました。これで楽しく酒ライフが送れるはず!

そもそも二日酔いの原因と注意すべきポイントとは?

まず、「二日酔い」といっても吐き気、頭痛、だるさ、食欲不振など、症状は様々。その原因は、アルコール分解に伴い脱水症状や酸素不足、胃酸の過剰分泌、また「アセトアルデヒド」「アデノシン」といった有害物質が発生することにあります。

最も注意が必要なのは「脱水症状」


脱水症状気味の男性
最も二日酔いで注意すべきは、脱水症状です。

アルコールには利尿作用があり、アルコール50g(ビール1.2リットル程度)で600~1000mlの水分が失われてしまいます。よく風呂あがりの水分補給としてビールを飲む方がいらっしゃいますが、むしろ逆効果になっているのです。
そして脱水症状になると、体は細胞、そして血管から水分を奪います。そうすると血液がドロドロとなり、血の塊である血栓が生まれ、心筋梗塞や脳梗塞の可能性が高まります。さらに脱水症状が続くと脳からも水分を奪おうとするため、脳が萎縮し、激しい頭痛の原因にも。
「二日酔いでツラい」と思っていましたが、実は重病を引き起こす怖い症状だったのです。

日本人はアセトアルデヒドを分解する酵素が弱い


アセトアルデヒドの化学式
脱水症状と並んで二日酔いの原因となっているのが、アルコールを分解することで生成されるアセトアルデヒド。アルコールの数十倍も毒性が強く、頭痛や吐き気を引き起こします。
厄介なのは、アセトアルデヒドを分解する酵素が日本人はもともと弱い人が多い、ということ。アセトアルデヒドが分解できないまま体内に残ってしまうと、血管膨張による炎症を起こし、また肝障害、さらには癌を引き起こす可能性まで。

ここまで読むと、「お酒飲まない方がいいのかも」と思ってしまいますが、それでも飲んじゃうんですよね。そこで、こういった二日酔いの原因を少しでも早く解消する方法を医師の方に伺いました。

【飲み会前にすべきこと】医師が教える二日酔いつ6の対策

しじみを摂取する


しじみの味噌汁
一般的に二日酔いの朝はしじみ汁を飲むと良い、と思われていますが、実は飲むべきタイミングは飲酒の前。しじみに含まれるオルニチンが肝臓に良いとされていますが、オルニチンの効果は肝機能補助にあります。つまり、直接的にアルコール分解を行うわけではないため、二日酔い解消にはなりません。健康的な肝臓を維持するためにしじみを摂取しましょう。

サムゲタンを食べる


サムゲタン
予防医療として昨今注目を集める漢方・薬膳。二日酔い予防に効果的な薬膳料理が、韓国の伝統料理・サムゲタンです。サムゲタンに含まれる鶏肉、高麗人参、ナツメ、もち米、栗、ニンニクが肝機能を向上させます。

睡眠を十分に取る


起き続けている間、内蔵は休まることなく活動し続けます。そこで十分な睡眠を取り、内蔵を休ませることが大事。寝不足のまま飲酒をしてしまうと、アルコールを分解する肝機能がうまく働かず、二日酔いになってしまいます。

飲み会前に水分を補給する


水を飲む女性
ビールジョッキ2杯で水を1リットル失われると考えると、飲み会でビールを5杯飲んだら水2.5リットル必要な計算になります。飲み会後に水2.5リットル飲むのはほぼ難しいので、飲み会前に水分を十分に補給して体に水分を貯蓄しておくことが二日酔い対策として重要です。

飲み会前に軽く食事をとっておく


肝臓が一定時間に分解できるアルコールの量は限られています。空腹のまま飲酒をしてしまうと、アルコールの吸収が早まる一方、分解が追いつかずに血中のアルコール度数が急激に高まり、場合によっては急性アルコール中毒になることも。腹持ちのいいものを事前に食べておきましょう。

ウコンを摂取する


ウコン
これはもう定番中の定番ではないでしょうか。ウコンに含まれるクルクミンという成分がアルコール分解および肝機能の補助効果があります。
またヘパリーゼやウコンの力などの、二日酔い対策用のドリンクやサプリメントを摂取するのもよいでしょう。ヘパリーゼなどに含まれる肝臓水解物という成分は、アセトアルデヒドの分解速度を早める効果や、肝臓の損傷を修復する効果があるといわれています。

【飲み会中にすべきこと】医師が教える二日酔い6つの対策

ビールを飲み始めたら、ビールだけを飲み続ける


炭酸はアルコールの吸収を促進する作用があります。炭酸が含まれるビールを飲んだ後に、ウィスキーなどのアルコール度数が強いお酒を飲んでしまうと二日酔いの原因になってしまうため、ビールで乾杯したらひたすらビールを飲み続けるようにしたほうが無難ですね。

ナッツを食べる


ナッツの盛り合わせ
おつまみとしてよく登場するナッツ類。実はナッツに含まれるタンパク質と脂質が、アルコールによって過剰分泌される胃酸から胃を守ってくれます。さらにナッツに含まれるビタミンB1が肝臓の働きをサポートしてくれるため、一石二鳥。

チョコレートを食べる


板チョコレート
バーなどではウィスキーと一緒にチョコレートを出されたりしますが、実はナッツ同様、アルコールと相性のよい食べ物。チョコレートに含まれる糖質がアルコール分解をサポートします。ウィスキーのようなハードリキュールは特にアルコール度数が高いため、ぜひ意識的にチョコレートとお酒のマリアージュをお楽しみください。

チーズを食べる


チーズの盛り合わせ
基本的に良質なタンパク質は二日酔い予防に効果的です。固形のお肉よりも吸収されやすいチーズは、アルコール分解をサポートするだけでなく、胃の負担を軽くしてくれます。

「なんとなく一口」を避ける


飲み会では会話と会話の合間、無言の時間についついお酒を口に運んでしまいます。しかし、どんなに二日酔い対策をしても、処理能力を超えたアルコール摂取は二日酔いの元。「なんとなく一口」といった飲み方は避けましょう。

ハードリキュールの飲むペースを抑える


日本酒やウィスキーなどは、アルコール度数がビールの2〜8倍近く高い飲み物です。アルコール度数が高いということは、分解にかかる時間も長くなります。ビール350mlのアルコールを分解するのに平均2時間、一方日本酒一合を分解するのに平均3時間以上かかるとも。一杯が少量だからとついグイグイ飲んでしまいがちですが、ペースは抑えて飲みたいですね。

【飲み会後にすべきこと】医師が教える二日酔い8つの対策

スポーツドリンクを飲む


まずは脱水症状に陥る前に、水分補給。特に飲み会後は排尿によりミネラルも失っていますので、吸収率の高くミネラルが含まれるスポーツドリンクを飲むようにしましょう。ただし、飲酒直後はアルコールの吸収を促進してしまう側面もあるため、数時間あいだを空けてから飲みたいところ。飲酒直後に水を飲み、時間を置いてスポーツドリンクを飲むのが合理的です。

ラムネを食べる


ラムネの粒
アセトアルデヒドの分解にブドウ糖が消費されます。一方で脳のエネルギー源はブドウ糖ですので、ブドウ糖不足による頭痛やだるさ軽減のためにも、ブドウ糖を手軽に摂取でき、清涼感もあるるラムネがオススメです。

オレンジジュースを飲む


オレンジとオレンジジュース
アルコール分解に必要な糖分は、肝臓で8時間しか貯蔵されません。飲酒により糖分が不足、また水分が不足している体には、それぞれオレンジジュースで補いましょう。しかし、メタノールが多く含まれているテキーラ、ワイン、ブランデーを飲み過ぎたときは要注意。オレンジジュースにもメタノールが微量ですが含まれているため、二日酔い対策としては不向きです。

夜更かしをする


飲酒後はどうしても眠くなってしまいますが、二日酔いを避けるのであれば少し夜更かしをすることが効果的。なぜなら、肝臓は起床中に活発に活動するため、寝てしまうとアルコール分解速度が低下し、翌朝もお酒が抜けない状態になってしまうからです。また、お酒が入った状態では眠りも浅くなってしまいます。

コーヒーを飲む


ホットコーヒー
アセトアルデヒドの血管拡張作用により、血管が炎症を起こして頭痛となります。そこで血管を収縮させるカフェインが効果的。カフェインを多く含むコーヒーを飲むといいでしょう。しかし、カフェインには利尿作用もあるため、水分不足にならないよう注意。

胃薬を飲む


アルコールにより過剰分泌された胃酸は、胃腸を傷つけます。それにより食欲低下、吐き気の原因に。胃腸の負担を軽くし傷ついた粘膜を修復する胃薬を飲むとラクになります。

頭頂部の「百会」というツボを押す


頭頂部のツボである百会の場所
頭痛が激しいときは頭痛薬もいいのですが、胃に負担がかかってしまい、かつアルコールと相性の悪いものもあるためオススメできません。そこで頭痛を軽減するツボとして有名なのが、百会(ひゃくえ)というツボ。場所は頭のてっぺんと左右の耳を繋いだ線の延長上に交わる部分。心地よいくらいの強さで押しましょう。

プチ禁煙する


タバコにはアセトアルデヒドが含まれているため、そもそも二日酔いと相性が良くありません。さらにタバコに含まれるニコチンを分解するのは肝臓の役割。アルコールを分解するので忙しい肝臓をさらに酷使させてしまっては二日酔いが長引くだけです。喫煙者の方は、二日酔いになってしまったら少しの時間でもいいので喫煙を控えるように。

おわりに

以上、医師に聞く二日酔い対策として実践したい20つの方法をご紹介しました。
ご紹介したほとんどは特別なことではなく、ちょっと意識するだけでできる取り組みばかり。しかし、知らないとついついやってしまう項目も多かったのではないでしょうか。

感覚的に "ちゃんぽん" (他種類のアルコール飲料を飲むこと)をしたら悪酔いするというのも、ビールの炭酸やハイボールの炭酸が影響していたんですね。また、タバコとアルコールの関係も喫煙者は要注意。「あっ、これ二日酔いになるな」と思ったら、プチ禁煙に挑みましょう。

楽しい酒ライフを送るためにも、今回ご紹介した内容をふまえて、健康的な体でいたいですね!

監修:Doctors Me医師

Doctors Me医師監修の元、Doctors Me編集部が企画した特集記事をお届けします。
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