二日酔いに関する薬

薬剤師監修

二日酔いの薬の上手な選び方・使い方

二日酔いになってしまった、しかし用事や仕事を休めない。そんなときに助けてくれるのが、二日酔いに効く薬です。まず、コンビニなどでも手に入りやすいウコン入りのドリンクは、生薬の力で肝臓を元気にしてくれます。二日酔いがそれほどでもない場合にはこれで充分です。ただ、ひどい場合にはもう一工夫が欲しいところです。

ドラッグストアで売られている薬には、L-システインという成分を含んだ物があります。これはしみやそばかすの薬として売られていますが、それ以外に二日酔いの元になる成分を分解する手助けをする働きもあります。一緒にビタミンも配合されている物が多く、お酒で崩れてしまった栄養バランスの調整にもなります。

もっとひどい場合には、積極的に肝臓を守るような薬もおすすめです。肝水解物という成分は疲れた肝臓に効率良く栄養を与えますし、漢方薬の熊胆(ゆうたん)や、その有効成分のウルソデオキシコール酸は、肝臓の細胞が破壊されることを防いでくれます。どちらも、辛い二日酔いと闘う肝臓を手助けしてくれます。

最後に、二日酔いの時は喉がからからに渇いているはずです。経口補水液で効率良く水分や電解質をを補給し、体にたまった老廃物を素早く排出することも、体を楽にする手助けになります。

二日酔いの薬の副作用と注意点

ウコンには鉄分が多く含まれています。もし医師から鉄分を控えるよう指導を受けている場合、ウコン入りのドリンクや薬を飲むことは出来るだけ控えた方が賢明です。また、妊娠中の女性にも悪影響があるため、妊娠中、妊娠が疑われる場合も控えるべきです。

L-システインには、関節痛や筋肉痛を引き起こす可能性があります。また、カリウムを排出してしまうため、連続、大量に服用すると、体内のカリウム不足により筋肉や消化器、腎臓がダメージを受けてしまうことがあります。また、白髪が増えてしまう可能性が指摘されています。肝水解物には、特に大きな副作用はありません。

熊胆やウルソデオキシコール酸には、まれに軟便や吐き気の副作用が起きることがあります。また、この二つは共に消化液である胆汁の出を良くする効果があることから、胃腸に潰瘍のある人や膵臓が弱っている人が飲むと、それらの場所を消化してしまい、悪い影響を与える可能性があります。医師からこれらの病気と言われている方は、服用を控えるか、医師の判断を仰いでください。また、胆嚢が詰まっている際にも飲んではいけません。

経口補水液は、元々脱水症状の方に水分と電解質を補給する物のため、スポーツドリンクより塩分やミネラルがより多く含まれています。特に高血圧、腎臓病の方は摂りすぎにご注意ください。

二日酔いの薬の飲み合わせ

ウコンは、血液をさらさらにする効果を持ちます。そのため、血液の凝固を防ぐワルファリンの効果を強くし、出血が止まらなくなってしまう可能性があります。逆に、一部のてんかんの薬(バルプロ酸、フェニトイン)の効果を弱めてしまいます。これらの薬を飲んでいる方はご注意ください。

L-システインは、利尿薬や肝臓の薬のグリチルリチン酸、漢方薬の甘草などと一緒に摂ると、体内のカリウムを過剰に排出してしまうことにより、カリウム不足からの副作用が出やすくなってしまいます。これらの薬を飲んでいる方は、服用を控えるか、医師に相談してください。

熊胆、ウルソデオキシコール酸は、糖尿病の血糖降下薬、コレステロールの薬(コレスチラミン)、中性脂肪の薬(フィブラート系)、胃薬の制酸剤と一緒に飲んだ場合、これらの薬の働きを弱めてしまいます。時間を空ければ大丈夫ですので、お互いに数時間間を開けてから飲むようにしてください。

肝水解物と経口補水液には、飲み合わせの問題は特にありません。しかし副作用の項目にも記載したとおり、経口補水液は塩分やミネラルを多く含んでいます。高血圧、腎臓病で塩分やミネラルの摂取を抑えるよう指導を受けている場合、食事制限が台無しになってしまう可能性があることに気をつけてください。
  • 薬は効果をしっかりと引き出しながら、できるだけ副作用を抑えることが大切です。使用法・用量、飲み合わせに十分注意し服用してください
  • 専門家の皆様へ。薬の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください
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