胃もたれに関する薬

薬剤師監修

胃もたれの薬の上手な選び方・使い方

食べ過ぎや飲み過ぎ、ストレスなどで胃もたれ・胃痛・胸焼けがある方は、胃酸が過剰に出てしまい、その胃酸が胃を荒らしている場合がほとんどです。そのようなときは胃酸の分泌を抑えるH2ブロッカーという薬が効果的です。H2ブロッカーでも十分効果がありますが、もし効果が不十分だと感じた場合、胃の粘膜を保護する薬であるセトラキサートやスクラルファートを加えて服用することも可能です。妊婦や授乳婦さんには、健胃薬である安中散が含まれている胃腸薬や、その安中散に加えて制酸剤や消化剤を配合した胃腸薬がおすすめです。

食べ過ぎで胃もたれの方には、消化酵素配合の薬が効果的です。炭水化物を分解するアミラーゼ系、タンパク質を分解するプロテアーゼ系、脂肪を分解するリパーゼ系が消化されずに残ってしまった食べ物の消化の補助をしてくれます。

飲み過ぎや脂肪を取りすぎたときの胃もたれには、胆汁の分泌を促進したり、肝臓を保護したりするウルソデオキシコール酸とかクルクミンを使った薬も効果的です。

使い方ですが、飲み薬ですので、飲み方や使用回数などを守ってください。服用して悪化した場合や三日間服用しても症状が改善しない場合は、ただちに使用をやめて、医師の方にご相談ください。

胃もたれの薬の副作用と注意点

H2ブロッカーは一般の胃腸薬と比べて大きく異なる効果を持ちますが、その分副作用も異なりやや強いものとなります。H2ブロッカーは基本、胃粘膜に作用します。そのため、消化器に関する副作用が多いです。心筋に存在するH2受容体に作用するため、頻度は低いですが心臓に関する副作用も報告されており、死亡例もあります。ですから、心臓病をお持ちの方はH2ブロッカーを服用することが不可能ですので、注意してください。

安中薬の副作用は、重い副作用はまずありませんが、人によっては服用時にむかつきを感じたり、食欲がなくなったりする可能性があることです。配合生薬の甘草を大量に服用すると、むくみを生じたり、血圧が上がってくることがあるので注意してください。このような症状が現れたら、医師に相談してください。

ウルソデオキシコール酸は注意点として、胆道が詰まっている方は使用できません。また消化性潰瘍や重い膵臓病のある方は慎重に服用してください。副作用は人によりますが下痢気味になったり、息苦しくなったり、熱が出ることがあります。軟便くらいの便でしたら心配はいりませんが、ひどいときは早めに受診してください。息苦しさや発熱は重い副作用ですので、早めにこちらも受診してください。

胃もたれの薬の飲み合わせ

H2ブロッカーは飲み合わせのトラブルが起きにくいですが、H2ブロッカーでも様々な種類があり、シメチジンと呼ばれる薬は色々な薬と相互作用を引き起こすため、他の薬も飲んでいる方は注意が必要です。

安中散の飲み合わせの注意事項は、サプリメントや健康食品などで同じ種類の関与生薬が含まれているものを飲む場合です。相乗効果により作用が強く出てしまう可能性があるのです。他にも、芍薬甘草湯など甘草が含まれている漢方薬と一緒に飲むときは副作用を引き起こす可能性があるので注意してください。

ウルソデオキシコール酸は、糖尿病の薬の作用を強くしてしまう可能性があります。また、コレステロール低下薬のクエストラン、胃酸の制酸剤と一緒に飲むと、薬の作用が弱まる可能性があるので注意してください。クルクミンは、血液の流れをよくする作用があります。なので、血栓予防や動脈硬化の進んだ血管を詰まりにくくするために血液の流れをよくする薬を飲んでいる方は注意してください。効果が強くなりすぎてしまい、出血した場合に血がとまりにくくなってしまいます。

他にも、病院から処方されている飲み薬があり、飲み合わせが不安な場合は医師に相談してください。また、健康食品との飲み合わせにも注意してください。
  • 薬は効果をしっかりと引き出しながら、できるだけ副作用を抑えることが大切です。使用法・用量、飲み合わせに十分注意し服用してください
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