貧血に関する薬

薬剤師監修

貧血の薬の上手な選び方・使い方

貧血の種類は一種類ではなく原因別に分かれますが、一般的な貧血であれば鉄欠乏性貧血であり、鉄分の補給で回復するものです。貧血症状の原因は様々で、薬を用いるに当っては、原因を取り除いたり原因に働き掛けるものを選ぶ必要があります。貧血は、血液中の赤血球に何らかの異常があるわけで、単純なものなら出血による赤血球の不足が原因となるもので、この場合は、鉄分を含むサプリメントを摂取するだけで効果が現われます。これ以外の原因となると、医師による診断が必要で、原因に応じた薬が処方されます。注意を要する貧血の原因としては、造血細胞の減少や機能低下による血液造成不足、造血細胞の異常による異常赤血球の造成、毒素などによる溶血(赤血球破壊)、等々が考えられ、深刻な病状となっている場合もあります。貧血の自覚症状があり出血が原因と思われる場合、まずは鉄分補給のサプリメントを2ヶ月以上試してみることが簡単に対処できる方法となります。しかし、原因が深刻な場合、鉄分の補給だけで解決できるものではなく、医師の診断による本格的な治療に専念するものとなります。この場合、素人による判断は禁物で、安易に自分で薬の服用計画を立てられるものではありません。

貧血の薬の副作用と注意点

どのような原因の貧血であれ、鉄分を含む薬が少なくとも必要で、硫酸第一鉄やグルコン酸第一鉄やコハク酸第一鉄などを含む鉄剤の服用が必要になります。しかし、この鉄剤は、胃の粘膜を刺激し吐き気や下痢の副作用をもたらすことがあります。これを和らげるには、空腹時の服用を避け、食後に服用する対応が成果を上げることがあります。なお、サプリメントしての鉄剤の鉄含有量は少なく、医薬品としての鉄剤の鉄含有量は多いので、強い副作用は医薬品の方で起きます。なお、鉄分の補給だけでは不充分で、メチコバール(ビタミンB12)やフォリアミン(葉酸)やピドキサール(ビタミンB6)などのビタミン類も赤血球の造成に必要な栄養分となり、これらも適正量であることが大事で、少なすぎては効果が出ず、多すぎると副作用(特に葉酸)が現れる可能性もあります。また、病状によって、ステロイド薬や免疫抑制薬などの薬が処方される場合がありますが、これらは副作用が出やすい強い薬であり、用法用量を厳格に守る必要があります。鉄剤だけなら大量服用しない限り重大な副作用になることは殆どありませんが、それ以外の薬の場合、副作用に注意する必要もあり、どの薬がどのような副作用をもたらすかを、薬局でもらう説明書などで確認しておく必要があります。

貧血の薬の飲み合わせ

鉄剤を服用する場合、錠剤型の鉄剤なら特に問題ありませんが、液体(シロップ)型の鉄剤を服用する場合、タンニンを含む緑茶や紅茶などの飲料が鉄分の吸収を阻害するとされます。ただし、30分以上の間隔をあければ、特に問題となりません。また、鉄剤と他の医薬品との飲み合わせで、注意が必要とされるものがあります。それは、テトラサイクリン系抗菌剤やキノロン系抗菌剤やセフェム系抗菌剤などの抗菌剤、甲状腺ホルモン剤、そして制酸剤(胃薬の一種)です。これらの医薬品は、鉄分の吸収を阻害します。やむを得ず問題のある飲み合わせとなる場合、医師や薬剤師による服用法の注意説明を守る必要があります。なお、飲み合わせとは違いますが、鉄剤は胃の粘膜を荒らしますので、素人考えで効果を早めようと大量に飲んだりすると、胃の粘膜から出血することがありますので、鉄剤自体がもつ副作用を軽く見ない方が良いでしょう。どんな薬であれ、用法用量を守ることが基本であり、さらに加えて、飲み合わせの問題も考える必要があります。鉄剤以外の貧血治療薬にも、それぞれに注意点があり、別の病気で処方されている医薬品との飲み合わせとなると、相当に複雑な事情に悩まされます。これらは、自分で判断できませんから、貧血とは別にどんな薬を使用しているかを「おくすり手帳」を使って事情説明し、医師に飲み合わせの問題を尋ねる必要があります。
  • 薬は効果をしっかりと引き出しながら、できるだけ副作用を抑えることが大切です。使用法・用量、飲み合わせに十分注意し服用してください
  • 専門家の皆様へ。薬の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください
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