転びやすい(うまく歩けない)症状

歩き始めたばかりの幼児は体が未発達ですので、うまく歩けないことはそれほど問題ではありません。

しかし、成人であっても体が疲れて横になることが多かったり、フラフラの状態でよろけたりしている場合、転ぶ回数が多い場合には原因となる病気や障害を疑ってみることも必要になります。

具体的な症状としては、足がだるかったり、足を引きずって歩く、歩幅が小さくなる、足が前に出しにくいことによって転びやすくなる、などです。

転びやすいことを気にするようになると外出する意欲や好奇心がなくなってしまい、うつ病認知症を発症しやすくなります。

特に高齢者の場合には歩くスピードも遅くなってしまうこともあり、歩くのがおっくうになり、立ち上がりや歩行が困難になっていくケースが見られます。

転びやすい(うまく歩けない)原因

原因は脳や筋肉、骨、神経、めまい、栄養不足、体力不足など様々なものがあります。

転びやすいのが幼児であれば筋力や骨が未発達である場合が多いため、経過を見て診断することになります。年齢を問わず転びやすいのであれば疾患を疑ってみる必要があります。

原因となる病気


具体的には骨粗鬆症や小脳変形症、パーキンソン病水頭症などがあげられますし、ビタミンの不足や栄養失調によるもの、筋力の低下や平衡感覚の衰えなどが原因になっている場合もあります。

一番多い理由として下肢筋肉の低下があげられますが、変形性股関節症変形性膝関節症などが多くなっています。

また脚力だけでなく視力の衰えによって体全体のバランス感覚が崩れることも原因です。それ以外には足の知覚障害が原因になることもあります。

転びやすい(うまく歩けない)治療法

転びやすいという癖を予防するためには適度な運動が大切になります。

特に足の筋肉が衰えている場合には太ももの前側の筋肉を鍛える必要があります。

転倒を予防するためにはウオーキングやストレッチを習慣にしたり、つえをついたりカートに体重をのせたりして補助機能を積極的に利用することです。特に高齢者の場合には転んで骨折し、寝たきりになることが多いため気をつけてあげなければなりません。

病気が原因の場合には、その治療をしなければなりません。

足やひざが変形性している場合には手術が必要になる場合もありますし、ビタミン不足や栄養不足、体力不足が原因であれば生活習慣を見直すことが必要になります。

体のバランスを調整するために靴を機能的なものにすることもおすすめです。