生理中は全てがおっくうになってしまい、入浴もさっとシャワーで済ませたい…となりますよね。とはいえ生理中にメンタルがゆらぐときは、湯船に浸かってリラックスしたいこともあると思います。

 

そこで今回は、生理中のお風呂について医師に解説していただきました。

 

生理中でも湯船に浸かったほうがよい? 

大前提として、生理中に湯船に浸かることで、体に問題が起こることは特にありません。よく心配されるのですが、お湯の静水圧のため、経血がお湯の中に出てくる可能性は少ないです。体内に細菌が入ってくることに対しても、心配しすぎることはありません。

 

生理中は、入浴で全身を温めることで、生理痛が和らぐ人も多いです。また、精神的に不安定になりやすい生理中も、お風呂に入るとリラックスできると思います。体調をみて、無理のない範囲で湯船に浸かるとよいでしょう。

 

ただし、温泉などの大衆浴場を利用するときは、マナーとしてタンポンや月経カップを使用しましょう。それは、浴槽の中では、静水圧にて出てこない経血が、洗い場に上がった途端に出てくる可能性があるからです。

 

みんなで使う場所だからこそ、1人ひとりが気を付けてお互いが気持ちよく利用できるようにしましょう。

 

体を温める理想的な温度は? 

 

体を温める入浴の温度には、特に決まりはありません。自分が気持ちよく感じる温度が最適です。ただし、42度以上のお湯は避けてください。交感神経が活性化してしまい、リラックスモードになれません。

 

また、脱水の予防のために、湯船に浸かる時間は10分程度としてください。この10分は、連続した10分でなく、3分ー4分ー3分など細切れでも構いません。

 

夏の暑いシーズンであっても、入浴はシャワーで済ますのではなく、しっかり湯船につかることをおすすめします。シャワー浴でも汚れや不要な皮脂は落とせますが、体の深部体温が上がりません。深部体温が上がることで、血流がよくなりますよ。

 

体を温める入浴剤 

入浴剤には、さまざまな効果が期待できます。特に、炭酸入浴剤はおすすめできます。二酸化炭素が皮膚から吸収されることで血管を拡張し、血流をよくして体を温めてくれます。

 

また、皮膚にある冷たさを感じる仕組みを抑える働きもあるので、相対的にそこまで高くない温度であっても、温かく感じることができます。

 

温冷浴は有効? 

 

生理中は、ホルモンバランスや自律神経のバランスが乱れます。温冷浴は、自律神経を整える効果があるため、生理中に有効な入浴方法です。

 

ただし、家では2つの湯船がなく、厳密な温冷浴を行うのは困難です。そこで、家庭でできる、温冷浴を紹介したいと思います。

 

まず40 ℃前後のお湯に、3分ほど肩までしっかり浸かってください。その後は洗い場に出て、30 ℃前後のぬるま湯のシャワーを膝から下の足に30秒かけてください。これを3セットすると、交感神経と副交感神経のスイッチの入れ替えトレーニングになります。

 

血管が拡張したり、収縮したりして、その度に血流がよくなり、疲労物質を流してくれます。

 

最後に医師からひとこと 

世の中には、生理中にアレをやったらだめ、コレをやったらだめといった俗説がよく出回っています。入浴に関してもよく取り上げられるテーマだと思います。

 

情報があり過ぎて、何が本当に正しいかわからなくなっている人も多いと思います。そのようなときは、婦人科や温泉療法医の医師などの専門家に尋ねるのが一番ですよ。

 

(監修:Doctors Me医師)