風邪を引いた訳でもないのに、なぜか熱っぽい…。

 

もし、精神的なストレスを強く感じている時に、発熱があったら「心因性発熱」かもしれません。

 

今回は、心身症の一つでもある心因性発熱の原因・症状・治療法などを、医師の井上先生に解説していただきました。

 

目次

 

 

心因性発熱とは

仕事のプレッシャー

 

心因性発熱とは、風邪などの感染症と違って、精神的プレッシャーやストレスが原因となって熱が生じることがある疾患で心身症の1つして分類されます。

 

発熱と言っても、38度以上の高熱が出て病院に入院する人もいますし、37℃をちょっぴり超える程度の軽い熱が長期間続く人だっています。

 

 

心因性発熱の原因 

38度以上の体温計 

 

熱の高さによって、原因を分けるのが一般的です。

 

38度以上

38度を越える高熱が出てくる際は、ストレス要因がはっきりしていることが多く、メンタル面の急激なアップダウンに依存しているものがたくさんあります。

 

例)

・会議で発表などで極限までナーバスになっている

・馴染みのない他人と対面する

・会社で他人とのトラブルを抱えている

 

37度程度

37度くらいの微熱ならば、慢性的なストレスや精神的重圧といった、複数のストレスが長期間続くことが原因となっていることが多々あります。

 

例)

・長時間の残業が連続し、プライベートで毎日のように続く介護で倦怠感を感じている

 

 

心因性発熱の症状 

倦怠感 

 

高熱でも微熱でも、自分自身の平熱よりも高体温に倦怠感を訴える方がたくさんいます。

 

その他には、下痢嘔吐などの消化器症状や腹痛などを合併することがあります。

 

 

子どもと大人の心因性発熱は違う? 

子どもの発熱

 

心因性発熱は男女や大人子どもは関係なく、誰にでもおこりうる疾患です。ただ、子どもは体温調節の機能が成人と比較しても未発達であるので、高熱が出ることが多々あります。

 

子どもの方がストレス要因がはっきりしていることが多く、学校に行く前に高熱が出て腹痛や頭痛も合併するも、休みの連絡を入れた後から、平熱に解熱して腹痛も頭痛も改善することがあります。

 

 

心因性発熱になりやすい人の特徴

チェック項目

 

□ 完璧主義で几帳面な人 

□ ストレスをため込みやすい人

□ 周囲に気を使いすぎる人

□ 義務感が強い人

 

 

心因性発熱の治療法 

心療内科

 

専門科目 

最初は発熱を主訴として、内科受診される方が大半です。内科で血液検査をはじめとして様々な検査を行うが、結果として発熱の原因が分からず、問診から重度のストレスを抱えていることが分かっていると心療内科や精神科への受診となることが多いです。

 

治療内容 

ストレスが原因となっているので、そのストレスを解消する方法が治療法になります。そのために、生活習慣を指導したり、薬物療法を導入したり、心理療法やカウンセリングを行うこともあります。

 

薬 

薬としては、対処療法が多いです。不眠があるようなら睡眠薬を処方したり、極度の不安を認めるなら、抗不安薬を処方したりします。ただし、心因性発熱には解熱剤は一切効果がありませんので、注意してください。

 

 

心因性発熱の対処法 

休息

 

心因性発熱が継続している時は、できるだけ生活に余裕を持たせることが大切です。そして睡眠と休養が大切になってきます。仕事などやることがたくさんある時は、まず優先順位を決めて、一日で全てをやろうとしないで下さい。

 

また、忙しい時こそ、こまめに休憩をとってください。休憩もできるならば、目を閉じて体を横にすることをお勧めします。

 

 

最後に井上先生から一言

発熱した女性

 

心因性発熱は、最初はなかなか診断に至らないケースもあります。診断に至ってからは、熱を下げるためにストレスやプレッシャーを取り除くように働きかける必要があります。

 

そのため、最初は自宅などでできる睡眠と休養を意識して余裕をもった生活を心がけてください。それでも、症状が改善せずに繰り返されるなら、医療機関を受診してください。

 

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