体のだるさに関する薬

薬剤師監修

体のだるさの薬の上手な選び方・使い方

過労や睡眠不足・夏バテ等体のだるい原因が明らかに判明している時は市販薬でセルフケアできます。但し継続的なだるさ・発熱・吐き気・頭痛等他に症状があったり、休養してもだるさが抜けない時には受診した方が良いです。

例えば市販薬ではビタミン剤が勧められ、肉体疲労時にはビタミンB1やアミノ酸配合が有効とされています。やる気をアップさせたい時にはカフェインが有効ですが、眠る前は不眠の原因になる可能性があるので避けた方が無難です。

体への吸収率を考えるならば栄養ドリンクも視野に入れて、滋養強壮させたい時は神経伝達物質の原料となるアスパラギン酸や肝臓を保護してくれるタウリンが良いでしょう。ビタミン1つをとっても種類が多く、効果も其々違っており自分の症状や体質に合わせて成分を選ぶと良いですね。ビタミンEは血行促進・ビタミンB1は神経や筋肉の働きを助ける・ビタミンB6は粘膜の正常化等と特徴を掴んでおきます。

漢方薬では血行促進効果がある「葛根湯」や「当帰芍薬散」が適しているケースが多いです。睡眠不足や精神的なストレスで悩んでいる場合は「加味逍遥散(かみしょうようさん)」が有効ですが、漢方薬は体質によって処方が違ってきますので、専門家に相談します。

体のだるさの薬の副作用と注意点

ビタミン剤は副作用がないと勘違いしている方が多いですが、ビタミン類の中には過剰摂取によって異常が出たり飲み合わせによって効果を弱めるかもしれません。過剰摂取でリスクが高いのはビタミンB2・ビタミンB6・ナイアシン・葉酸はサプリメントでも過剰摂取によって異常が起こる可能性があるので注意します。

ビタミンB2が過剰になると手足の痺れが起こります。ビタミンB6では神経障害によって手足の痺れや痛みが起こり、稀に感覚障害や腎臓結石ができるので注意が必要です。ナイアシンは一時的な皮膚の炎症や全身の痒み・顔面紅潮が起き、進行すると嘔吐や便秘・下痢等の肝機能障害になり劇症肝炎のリスクも高まります。葉酸は発熱等が起こり、進行すると亜鉛の吸収が落ち味覚障害になるかもしれません。ビタミン剤に含まれている事が多いカフェインは眠る前に避けると良いですが、鉄の吸収を阻害する為に貧血を誘発する原因となる可能性があるので摂取量や摂取するタイミングに注意すべきです。食後直ぐにカフェインを摂取するよりも食後30分を目途に鉄分の吸収を阻害しないタイミングが大事になります。

漢方薬も副作用と無縁に感じますが、体質や体調に合わない場合もあるので服用後は自己観察が必要です。

体のだるさの薬の飲み合わせ

ビタミン剤と医薬品で飲み合わせが悪いものがあるので、持病があって常に服用している薬剤があれば注意します。ビタミンB6とパーキンソン病治療薬は薬代謝を促進して効果を弱めてしまい、大量のビタミンEは血液凝固防止薬と併用すると出血傾向を強めてしまう作用がデメリットです。血液凝固防止薬は高血圧治療にも使われているので、服用している薬剤は併用して良いか薬剤師や医師と相談すると良いでしょう。ビタミンB1はアルカリ成分に弱く重曹を含んだ胃腸薬と併用すると効果を弱めてしまいます。

ビタミン同士でも相性が悪いものがあり、ビタミンEとビタミンB2又はビタミンB6を同時に摂取するとビタミンEの効果を弱めるので注意が必要です。

漢方薬では当帰芍薬散を例にすると成分が重複した葛根湯等の併用は避けます。重複する成分は麻黄・葛根・カンゾウ・桂皮・芍薬等で名前が全く違っていても成分が似ている薬剤が多いので、注意書きや成分表をキチンと確認してから使用する事が望ましいです。重複すると相乗効果によって効果が強く出てしまい、不快症状を誘発させる可能性があるので気を付けます。西洋的な医療薬剤と併用する時でも含有される生薬が重複している場合があるので注意して薬剤師や医師に相談するとベストです。
  • 薬は効果をしっかりと引き出しながら、できるだけ副作用を抑えることが大切です。使用法・用量、飲み合わせに十分注意し服用してください
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