医師監修

吹き出物とは

吹き出物は、毛穴に皮脂や垢などの老廃物が蓄積して膨れ上がった状態を指します。10代に多く見られるニキビとは、原因が心身の疲労や病気による体調不良である点が異なります。ときに吹き出物は「大人ニキビ」とも呼ばれます。吹き出物は毛穴がある場所であれば、頬や口の周り、背中、お尻など体のどこにでも発生する可能性があります。大きさや形、色などもさまざまで、場合によっては触れると痛みを感じることもあります。そのまま放置すると自然に消えてなくなることもありますが、傷口に細菌が入り込むと炎症やかぶれなどを伴って化膿してしまうこともあります。医療機関で治療を受ける場合は皮膚病の専門医の診察を受けるのが効果的ですが、内臓疾患などの病気が原因で発生した場合は体調を改善させる治療を併せて行う必要があります。

吹き出物の症状

吹き出物は、皮脂の過剰な分泌で毛穴がつまり炎症をおこすことによって現れる症状です。医学的には「尋常性ざ瘡」と呼ばれます。
軽い症状を含めれば成人の90%がこの病気を経験していて、季節の変わり目や睡眠不足、食生活の乱れなどによってホルモンバランスが崩れることが原因とされています。

吹き出物とは思春期以降、皮膚に炎症が起こり出来るデキモノ(大人ニキビ)のことをいいます。
炎症が悪化すると小さかったものが大きくなり、膿がたまり赤くなり痛みを伴います。

吹き出物の3つの症状段階


●第1段階
毛穴に詰まった皮脂が古くなって白から乳白色の発疹となります。患部の表面はまだ閉じた状態で、薄い皮膜に覆われています。

●第2段階
詰まった皮脂が盛り上がって穴があき、空気に触れることで酸化して黒っぽく見えます。

●第3段階
皮脂に雑菌や細菌が繁殖して炎症がおき、患部のまわりが赤く腫れる症状があらわれます。

ニキビと吹き出物の違いって・・・?


思春期のニキビと吹き出物(大人ニキビ)の症状は同じです。
●できる場所の違い
ニキビ :主に顔全体
吹き出物:顔の中でも、頬やアゴなどのUライン

●できる原因の違い
ニキビ :ホルモン分泌が活発になることによって現れます。
     成長ともに分泌量は安定するので症状が落ち着きます。
吹き出物:ストレスや生活習慣の乱れ、肌の老化などが原因です。
ニキビについて詳しく見る


●おしりの吹き出物
顔にニキビができるように、おしりにもニキビができます。日常生活で発生する皮膚と下着の摩擦が原因の一つです。毛穴を詰まらせないため、なるべく通気性の高い下着を身につけ、入浴の際、患部を強く洗わないことが大切です。ボディソープは洗浄力が強く、皮膚への負担が多い傾向があります。なるべく肌を刺激しないタイプのものを選ぶと、ニキビ予防になります。食べ物ではマヨネーズなど脂質の多いものや、刺激物をあまり摂取しないように心がけるだけでも対策になります。市販薬で改善できない場合は、皮膚科で受診しましょう。

●背中の吹き出物
背中は吹き出物ができやすい部位です。背中は汗をかく量、皮脂の分泌が多く、衣服で湿気が溜まった状態にあるので原因菌が繁殖しやすいためです。また、顔などと比べるとスキンケアが行いづらい部位なので、気づいた時には吹き出物ができているというケースが多くあります。対策としては、古い角質を除いて清潔にした後に、ローションやクリームなどで保湿をします。また、ビタミン不足や睡眠不足など、食生活や生活習慣の乱れなどが原因となっている可能性もあるので、日常生活を見直すことも大切です。

●鼻にできる吹き出物
鼻に出る吹き出物の原因は2つあります。
1.皮脂
鼻は皮脂の分泌量が多いため、吹き出物が出やすくなります。
2.ホルモンバランスの乱れ
睡眠不足やストレスによる場合が多いです。
対策:まず生活習慣を改善しましょう。脂分や糖分は、皮脂の分泌量を増やす原因となるため、やや控えるといいでしょう。また、正しい洗顔を行うことが大切です。洗顔料をしっかり泡立て、泡で転がすようにして脂分や汚れを落とすように洗いましょう。また、お湯は肌の保湿成分も洗い流すため、ぬるま湯ですすぐようにしましょう。

●おでこにできる吹き出物
おでこにできる吹き出物は、皮脂分泌が過剰になり毛穴が詰まることで発生することが多いです。毛穴の中では皮脂を栄養にアクネ菌が増殖し、炎症を起こします。おでこは特に皮脂の分泌が過剰になる傾向があるので、悪化し赤く腫れ上がり、あとが残ってしまう可能性もあります。以下のような対策をしましょう。
・前髪の毛先がおでこの皮膚を刺激しない様にする
・シャンプーのすすぎをしっかりする
・保湿をして衛生的な状態を保つ
赤く腫れ上がり痛みやかゆみを伴う場合は、皮膚科で受診しましょう。皮膚科での治療内容は、ステロイド軟軟膏の処方、面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)、男性ホルモンを抑えるホルモン治療などの方法があります。

●頬に出来る吹き出物
頬に出来る吹き出物の原因は、生活習慣、ストレスによるものが多いです。肌のケアだけでなく、根本から改善しなければ意味がありません。一般的に22時から2時までが肌のゴールデンタイムといわれています。この時間に起きていると肌に負担がかかるので、しっかり休みましょう。また、脂っこい食事をとり、野菜を食べていないと肌が弱ってしまいます。ストレスも吹き出物の大きな要因なので、軽減することが大切です。



Doctors Me編集部から


ニキビが増えたなぁ・・・と感じている方。その原因はダニかも知れません。対処法をチェックしてみましょう!
最近お肌の調子がいまいち…その原因は"顔ダニ"かも!?


吹き出物の原因

吹き出物ができる場所によっても原因はさまざまです。思春期を過ぎたころから、生活習慣に乱れがあるときに起こります。

主な原因は以下です。
・ストレス
・ホルモンバランスの乱れ
 (女性の場合、生理前など)
・疲れ
・スキンケア用品が合わない
・睡眠不足
・食生活の乱れ
・便秘
・甘いものの摂取
・脂の多い食べ物
・洗顔のすすぎ残し



●鼻の下の吹き出物
鼻の下は皮脂腺があり、皮脂が多く分泌することが吹き出物ができる原因となることが多いです。夏場など特に皮脂が出やすい時期には注意が必要です。また、ホルモンバランスの乱れも要因としてあげられます。ホルモンの中でも、角栓を発生させる男性ホルモンの過剰な分泌が原因となっています。症状の改善には、女性ホルモンの分泌を促すしてバランスを取ることが求められます。また、気にして患部を触ると雑菌が入ったり、炎症が広がる可能性があるので、その点も注意が必要です。

●口の周りの吹き出物
口の周りの吹き出物の主な原因として、ストレス、内臓(胃や腸)の働きの低下があげられます。ストレスによりホルモンバランスが乱れたり、アルコールを飲んで胃腸への負担を大きくすると、吹き出物ができやすい状態になります。女性の場合は、身体の冷え、肌の乾燥、肌に合わないファンデーションや口紅などが原因でできてしまうケースもあります。生理前に口周りの吹き出物が目立つこともあります。男性の場合は、ひげ剃りの際に受ける刺激、シェービングクリームのすすぎ残しなどが原因となる場合がよくあります。

●顔の片側にだけできる吹き出物
顔の片側だけできる吹き出物の原因は、いくつか考えられます。例えば、
・利き手で顔を触る癖がある場合、手の雑菌が顔に移る
・顔の右側を下にして寝て、枕のほこりやダニなどが影響する
・髪の毛が右側だけにかかっていると、髪の毛が顔を刺激したり、髪の毛についた汚れが吹き出物を起こす
吹き出物をつくらないためには、むやみに顔を触らない、枕カバーは定期的に洗濯したり、顔に髪の毛がかからないようにするなど、常に清潔に保っておきましょう。

吹き出物の予防/治療法

予防


●生活習慣の見直し
予防するには、やはり生活習慣の見直しが必要になります。バランスの取れた食事、睡眠時間の確保、便秘の予防が大切です。

●スキンケアの見直し
適切なスキンケアを行うと、改善する場合が多いようです。

★医師がおすすめ!洗顔からのスキンケア
1.クレンジングを使ってメイクを落とします。
2.洗顔はしっかりと泡立てることが大切です。
熱いお湯ではなく人肌程度のぬるま湯でしっかりすすぎます。
3.化粧水をしっかりタッピングして浸透させます。
4.その後にクリームは少量を伸ばしながら使用しましょう。

男性の場合はあぶら取り紙を使って余分な皮脂を取り除くことが吹き出物の予防になります。
女性のものと思われがちですが、男性用のあぶら取り紙も市販されていますので、活用してみましょう。

治療法


生活習慣やスキンケアの見直しをしても、吹き出物がよくならないときには早めに皮膚科を受診しましょう。主に塗り薬での治療を行います。

●吹き出物の跡を消す方法
せっかくニキビが治っても、次はニキビあとに悩まされてしまうことがあります。ニキビあとを治す方法は3つあります。普段の生活でできることばかりなので、毎日コツコツ実施していきましょう。

1.洗顔
古くなった角質を洗い流し、余計な油分や化粧品を落とすことで肌のターンオーバーが促進されます。
2.保湿
化粧品を正しく使用することで、肌に潤いを与えます。保湿作用は、肌の新陳代謝を正常にはたらかせる手助けをしてくれます。
3.食生活の見直し
過剰に摂取しがちな炭水化物や糖質、脂質を抑えて肌の生まれ変わりを手助けする栄養をきちんと摂りましょう。


●あごの固い吹き出物の対処法
あごに硬いしこりのような吹き出物ができることがあります。中で膿が溜まって炎症を起こし、膿が完全に出終わるまで同じ場所に何回も繰り返しできてしまいます。その原因として、ホルモンのバランスを崩す生活習慣、体調不良があります。

1.生活習慣を見直す
ストレスを溜めない、睡眠不足を避ける、バランスのとれた食事をとる、規則正しい生活を送ることが必要です。
2.スキンケア
あごの部分は端のほうなので。洗顔の洗い残しやすすぎ残しも多いので気をつけましょう。保湿もしっかりしましょう。男性は髭剃り後のケアも必要です。以上のことを気をつけてもなかなか治らない方は皮膚科に行くことをおすすめします。特に繰り返しできてしまうニキビはあとが残ってしまう可能性があるため、医療機関で受診したほうがいいでしょう。



Doctors Me医師コラムから


暴飲暴食に注意!口のまわりの吹き出物は【胃の不調】が原因?


ふと気が付くとできている口のまわりの吹き出物。治るまでは気になって触ってしまって、余計に治りづらくなってイライラ……なんてことはありませんか。
口は食べ物を咀嚼して消化する消化管の始まりであることから、口のまわりに不調をきたすということは、消化器全般、特に胃の不調が関連しているのではないかといわれています。医学的に証明されている説ではありませんが、確かに暴飲暴食や辛いものを食べた翌日、胃がきりきりしたり、何となく胃が重いなあと感じるときに鏡を見ると、口のまわりに吹き出物が出ているということがあります。

また、胃の調子が悪いと、疲労感や立ちくらみ、ひどくなると貧血のような症状など、身体のあちこちに負担がかかってしまいます。口のまわりの吹き出物が出てきたら、暴飲暴食、過度の飲酒や刺激物(カフェインや極端に辛いものなど)の摂取を控え、胃腸をいたわってあげるといいでしょう。

刺激や乾燥で吹き出物ができる!
口のまわりの吹き出物のもう一つの大きな原因として、以下のような乾燥や物理的な刺激が挙げられます。

・口のまわりは顔の中でも特に乾燥しやすく、皮脂が毛穴に詰まりやすい
・食事や口紅などによって汚れやすい
・汚れなどをナプキンなどでゴシゴシふくことでさらに口のまわりの皮膚を傷めてしまう

これらが重なり、口周りに吹き出物が出てしまうのです。このタイプの吹き出物の対策としては、口の周りを柔らかい温タオルなどで優しく拭い、きちんと保湿ケアをしてあげることが大切です。デリケートな部位ですから、香料などの刺激の少ないワセリンなどを使うとよいでしょう。

また、日ごろからペーパーナプキンなどで乱暴に拭ったり、手でごしごしこすったりするのはやめましょう。

医師からのアドバイス
口のまわりに出る吹き出物は本当に嫌なものですよね。お化粧もしにくいし、口の横に出来ると食べこぼしの様にも見えて本当に憂鬱です。口の周りの吹き出物には、牛乳・乳製品など良質のタンパク質を補って胃を保護してあげたり、野菜や果物などでビタミンを補給して肌の調子を整えてあげたりするのもお勧めですよ。


吹き出物の薬の上手な選び方・使い方

詳細をみる
吹き出物用の薬というと、飲む薬もありますが塗り薬なども多く出ています。

ひとつは洗顔料で、これは洗うことによって改善されるものです。赤みが強かったり長引く場合、洗顔をすることで肌の状態が改善されることがあります。殺菌作用があり、肌表面の汚れを落として雑菌の繁殖を防ぎます。洗顔はよく泡立つものを使いましょう。

病院に行けば、処方薬として抗生物質が処方されるでしょう。これは肌表面で暴れている雑菌を殺すためのお薬です。抗生物質の場合は医師から処方されないかぎり使用しないでください。また、ビタミンC類をもらうこともあります。これはビタミンCによる美肌効果を期待したもので、肌の状態を改善し、より健康な状態に導いてくれるために処方されます。こちらは市販のビタミン剤やサプリメントなどでも代用ができるでしょう。こちらは含有量が多いものを内服します。

塗り薬の場合は白い軟膏が多く、肌表面の吹き出物にひそむ雑菌を殺菌してくれます。赤くなってしまっているもの、膿を持っているものはこちらにしましょう。同じく吹き出物用ならば肌表面の汚れや角栓を溶かしてくれるものもあります。こちらは肌の代謝を促進してくれるでしょう。細かく顔全体にできている場合はこちらを選びます。
  • このコーナーは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
  • 専門家の皆様へ。病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください

吹き出物の相談

吹き出物に関するコラム