食あたりしょくあたり

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医師監修

食あたりとは

食あたりの原因には細菌性、ウイルス性、自然毒、化学性、寄生虫によるものがあることで知られています。
細菌性やウイルス性による食中毒は感染性食中毒と毒素型食中毒を起こすものが知られており、
自然毒には、毒キノコや毒性のある植物によるもの、フグ毒や貝類などが毒性のあるプランクトンを捕食して毒化したものなどが挙げられます。

化学性は、有害物質や農薬、化学物質が原因によるものとされ、野菜に付着している残留農薬をはじめ、適切に管理されていない容器や器具などからも、鉛やすずといったものが溶け出し、食あたりの原因となることがあります。

症状は原因によって異なりますが、主に下痢や嘔吐、発熱、腹痛などです。

症状

胃痛を抱える女性
食あたりとは、食べ物の中に含まれた細菌を摂取することが原因で起こる症状の総称です。食あたりにかかると下痢嘔吐腹痛発熱など、摂取した細菌やその量によって実に様々な症状が発生します。また、潜伏期間も摂取後30分~約1週間とかなりの差があり、中々食あたりだと自覚できないこともあります。

食あたりといううと、急激な腹痛・嘔吐・下痢、発熱などの症状をイメージされることが多いと思います。
実際には、この食あたりの症状の強さは、原因となる微生物とその量、また、個人の免疫レベルにより変わってきます。場合によっては、軽い軟便や1-2回の嘔吐で済む場合もあります。また、発熱も37度前後と軽く済むことがあります。

原因

胃痛を抱える女性
食あたりになる原因となる物質は主に3つです。

1)食品に入っていた細菌などによる影響、
2)食品に含まれている殺菌剤などの化学物質による影響、
3)最後が自然界に存在する毒による影響


特に細菌については、温度が上がると繁殖力が強くなるため、食品の扱いには細心の注意が必要です。

食あたりを引き起こすものとしていろいろな原因菌がおり、潜伏期間も様々です。

● カンピロバクター菌
鶏肉からの感染確率が高いカンピロバクター菌は、感染してから1~7日、比較的長期間潜伏します。

● サルモネラ菌
卵や肉から感染することが多いサルモネラ菌の場合、潜伏期は5時間から72時間ほどです。

● 腸管出血性大腸菌
O-157が有名な、家畜の糞便から水や食べ物を介して感染します。3~9日ほどの潜伏期間があります。免疫力が低い高齢者などが感染すると、合併症が生じるケースがあります。注意しましょう。

予防法・治療法

食あたりを予防するために重要なことは、加熱調理を基本とすることです。塩分が好きな細菌もいるため、塩分が高い保存法も安心はできませんので、加熱処理がウイルスにも細菌にも有用といえます。

また、なるべく食物を扱うときは手洗いをしっかりし、まな板や包丁など食物がつく調理器具はしっかりと熱湯や次亜塩素などで消毒をしましょう。次亜塩素酸はノロウイルスにも有用です。

治療は対症療法が主となります。脱水予防のため水分補給をし失われるイオンを補うために果物や食塩水などを積極的に取りましょう。

吐き気がひどければ吐き気止め、下痢がひどければ下痢止めを用いることもますが、下痢は悪いものを早く出すための作用なので安易に下痢止めに頼らないほうがよいでしょう。必要に応じて抗生物質を使うこともあります。

医療機関の受診が必要な場合


1. 嘔吐の症状が止まらない場合
2. 下痢が1日に10回以上続く場合
3. 半日以上排尿がなかったり尿の量が少ない場合
4. ふらつきがあったり意識が朦朧とする場合
5. 血が混じった便や粘膜が混じる便
6. 普段の便の色と異なる黒や白・緑色の便が出た場合

家でのケアで気をつけるポイント


1. 水分の補給はこまめに行いましょう
食あたりで一番気をつけなければいけないものは脱水症状です。

お茶やコーヒーなどカフェインが含まれている飲み物やアルコール・牛乳などは避けましょう。常温に近い水やスポーツドリンクなどを少しずつこまめにとることがポイントです。

2. 寝転がる場合は横向きに
仰向けでいると、嘔吐物などで気道を塞いでしまう恐れがあります。

3. 食事に関しては医師の指示を仰ぐようにしましょう
おかゆやバナナなど味が薄く消化が良いものから少しずつ始めます。

避けたほうが良いものとしては、乳製品や揚げ物・濃い味付けの食品・砂糖などです。

4. 薬については自己判断はしないように
下痢は体の中に入った細菌やウイルスを体外に出すために起こる症状ですから、市販の下痢止めを自己判断で服用すると体の中に毒素をとどめてしまう可能性があります。

このように、食あたりには適切な対処が大切ですので、気になる症状があれば早めに医療機関を受診しましょう。

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