消化不良に関する薬

薬剤師監修

消化不良の薬の上手な選び方・使い方

胃の症状には様々なものがあり、胃がきりきりと痛い・胃が重い・下痢・むかつきなどあります。胃の不調によって、その症状に適した薬があります。例えば、辛い物をよく食べる・ストレスをよく感じる・脂っこい食べ物を好む・ついつい食べ過ぎてしまう、などといった項目に当てはまる人の中で、胃の不調を感じる場合、消化不良が起きている可能性があります。食べ過ぎ・飲みすぎや辛い物などの刺激物を好む人の場合、胃酸の分泌が不調をきたし、消化酵素を分泌する膵臓の働きが弱まってしまう事で消化不良が起きます。またよく噛まないまま飲み込むと、消化に時間がかかり、胃腸に負担をかけることでも起こります。ストレスなどが原因の場合、自律神経のバランスが乱れ、胃腸の働きが弱まります。また疲れもたまっている場合は免疫力なども弱まるので、感染症にかかりやすく、風邪や食あたりなどにもかかりやすくなります。

主に、消化不良による胃腸の不調は、食後に吐き気や胃もたれを感じることが多いです。そういう場合には、消化薬や総合胃腸薬を服用するとよいでしょう。特に総合胃腸薬は、胃痛や消化不良・胃酸過多など、胃腸に関する様々な症状を抑える効果があります。多くの薬の場合、毎食後に服用すると、効果を発揮します。

消化不良の薬の副作用と注意点

総合胃腸薬を飲んだ際に起こる副作用の一つとして、「偽アルドステロン症」といったものがあります。「甘草入り」と書かれている胃腸薬で起きることのある副作用で、しびれや体のだるさを感じることがあります。漢方薬の半分以上の薬に配合されているメジャーな薬草です。漢方だから安全というわけではないので、胃腸薬を飲んで違和感を覚えたときには、すぐに病院を受診しましょう。

H2ブロッカータイプの総合胃腸薬を飲んだ場合、のどの痛みや発熱・悪寒などの症状が出る場合があります。これは風邪と似た症状なので、風邪をひいたと勘違いされるケースが多いです。この副作用が出やすい特徴は、心臓や胃腸、十二指腸に持病がある人や、喘息・リウマチなど免疫系の病気を持っている方、鉄欠乏性貧血の人、血小板や白血球が少ないといわれている人などが当てはまります。このような症状が出た場合には、風邪だと決めつけず、すぐに病院を受診し、「H2ブロッカーを飲んでいました」と相談したほうが良いでしょう。

また、総合胃腸薬以外の胃腸薬全般にいえるものとして、免疫力の低下や長期服用による依存症などがあります。特に長期服用をすることによって、ほかの薬の効きが悪くなったりすることもあります。

消化不良の薬の飲み合わせ

胃腸薬の中でも、総合胃腸薬の飲み合わせや食べ合わせなどは注意が必要です。糖尿病の薬と併用してしまうと、胃腸薬に含まれている成分と作用が打ち消しあってしまって、胃腸薬や糖尿病の薬両方の作用が弱まってしまう可能性があるからです。糖尿病の薬を服用している人が胃腸薬を服用する場合、胃腸薬に含まれる消化酵素(ジザスターゼ)の含まれていない薬を選ぶようにしましょう。

薬以外のものでも、注意が必要なものがあります。例えば、牛乳と胃腸薬を併用してしまうと、牛乳に含まれるカルシウムが胃に膜を張ってしまうことで、胃腸薬の効果である胃の粘膜を保護する効果を発揮できなくなるからです。さらに、牛乳を一度にたくさん飲んでしまうと、吐き気や頭痛、消化不良を悪化させてしまうこともあります。炭酸飲料と併用すると、胃酸を中和する薬の効果が、炭酸に対して優先的に働くので、胃腸への効果を妨げてしまいます。コーヒーや紅茶も胃腸薬との併用は危険なものの一つです。コーヒーや紅茶と胃薬を併用してしまうと、体内からのカフェインの排出が遅れたり、心拍数の上昇によるイライラ、胃腸の働きが悪くなるなどの副作用が出る可能性があります。これらの飲み物とは2時間ほどの時間を空けるとよいでしょう。
  • 薬は効果をしっかりと引き出しながら、できるだけ副作用を抑えることが大切です。使用法・用量、飲み合わせに十分注意し服用してください
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