痔に関する薬

薬剤師監修

痔の薬の上手な選び方・使い方

痔に効果のある薬といっても色々なタイプがあります。そのため、痔の症状や薬の特徴から適した薬を選ぶ必要があります。

痔の薬には、肛門の内部または肛門の外側にできた患部に使う「外用薬」と、飲むタイプの「内服薬」の2種類に分けられます。外用薬は、切れ痔やいぼ痔の痛みや炎症・かゆみ・炎症・出血などを抑える働きがあります。肛門の周辺にできている痔に対しては軟膏タイプの薬を使うとよいでしょう。1日に決められた回数、指先や綿棒に適量とり、直接患部に塗布します。肛門の内側に痔ができてしまった場合には、座薬タイプのものか注入タイプの薬を使います。座薬を使う時、まず中腰の姿勢になり、座薬の底をもって薬の先端部分を肛門に付け、ゆっくりと挿入していきます。座薬を離しても落ちなくなるまでしっかりと押し込みましょう。しっかりと入ったら立ち上がると自然に薬が中へと入っていきます。注入タイプの薬は1回で使い切るタイプの形状になっています。キャップを外し、スムーズに入れるために中の薬剤を少し押し出します。そして容器の先端を肛門にあてがい、ゆっくりと挿入していきます。ちょうどノズルの付け根まで全部入るまでが目安です。ノズルが入ったら、容器を押して中に入っている軟膏をすべて押し出します。内服薬の場合は、1日に決められた用量を守って決められた期間、服用します。

痔の薬の副作用と注意点

痔の治療薬には、ステロイドを配合したものが多いです。したがって、ステロイド剤による副作用などが起きる可能性があります。まずは、ステロイドの配合された痔の薬を長期服用した場合の依存症です。症状としては、皮膚が炎症を起こしやすくなったり、ステロイドの効果である毛細血管の拡張作用により皮膚が赤みを帯びるようになったり、皮膚がつっぱりやすくなったりといった症状です。特に炎症は、ステロイドの影響と気づかない事が多く、痔が治っていないと勘違いをして使い続けてしまうケースがあります。薬を使っているのに、症状が改善しない場合には、薬の使用を中止し、病院の受診をしましょう。また、まれではありますが、長期間だけでなく多量に薬を使っていると、緑内障などの原因となることもあります。そのほかホルモンバランスの乱れを引き起こし、月経不順や不正出血などを起こす事もありますので、注意が必要です。

内服薬での副作用は、止血作用の高いものの場合、まれではありますが発疹が出たり、食欲不振や吐き気を伴う事があります。炎症を鎮める効果の高い内服薬の場合は、食欲不振のほかに頭痛、皮膚過敏などの症状が出る事があります。しかしいずれにしても、症状はどれも軽く、副作用がでたとしても高い確率ではありません。

痔の薬の飲み合わせ

外用薬での併用に関する注意はほとんどありませんが、内服薬の場合には飲み合わせや飲むタイミングなどの注意点があります。患部か化膿している時に使うと、人によっては症状が悪化する事があります。炎症を抑える効果の高い内服薬の場合、血栓溶解作用が高いので抗凝固剤を服用している人の場合、その作用が強く出ることがあるので、必ず医師に相談してから使うようにしましょう。また、漢方薬の中には高血圧の治療薬と併用すると副作用が出るものや効果が出すぎてしまうものもあるので、高血圧の治療を受けている人のなかで漢方薬を使う場合には、必ず医師に相談してからにしましょう。その他、漢方薬を長期服用していると、間質性肺炎を引き起こす可能性もまれにあります。

アルコールや辛い物などの刺激物はなるべく控えましょう。外用薬を使っている場合、刺激物が肛門周辺の炎症を悪化させてしまう場合がありますし、内服薬を使っている場合は、刺激物が胃腸を刺激してしまい、吐き気や胃痛、食欲不振などを引き起こす可能性があります。

便を柔らかくする効果のある内服薬の場合、下痢気味の人や胃腸薬を普段から服用している人が内服を使用すると下痢がひどくなったり、腹痛などの症状が出ることがあるので併用は避けます。
  • 薬は効果をしっかりと引き出しながら、できるだけ副作用を抑えることが大切です。使用法・用量、飲み合わせに十分注意し服用してください
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