【心理カウンセラー・小高千枝のコラム】vol.3: 自分と相手の欲求不満度合いを見抜く

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達成欲求と失敗回避欲求のバランス

『全てが自分の思い通りになってくれれば…』
誰しも一度は、そう思った経験があるのではないでしょうか。自ら物事に歩み寄ることなく、自分の頭の中で思い描いていることが全て実現化したら、それはそれで楽ですよね。

しかし、そのようなことばかりを繰り返すと、失敗に対する抵抗感や強迫観念によって“失敗回避欲求”が強くなり、成功体験によって満たされる“自己実現の喜び”を味わうことができなくなります。

人間は新しいことや困難なことに挑戦する“達成欲求”があり、成功による充足感や失敗による喪失感を繰り返し、自分自身を確立していくものです。

皆さんの中で物事と向き合う意欲が損なわれてきたとき、少し立ち止まり何に対して抵抗感があるのか?原因をゆっくりみつめてみてくださいね。

人間は否定をされると反発するもの

成功と失敗のタイミングやバランスが崩れてくると心に負荷がかかり、成功体験を味わっていてもどこか満たされず、フラストレーション状態に陥ってしまうことがあります。そして、心にゆとりが無くなります。

【「しぐさの心理学」Vol.2】『“自信”や“ゆとり”は相手に寄り添う気持ちを芽生えさせます』とお伝えしましたが、心にゆとりが無くなると
・相手をコントロールしようとする
・思いやりのない態度を示してしまう
など、お互いにとって居心地が悪い関係を生み出し、不本意な結末を招きかねません。

人は自分の行動や思考を否定されたり、制圧されると抵抗感を示し、自立性を回復しようとする心理的リアクタンス(反抗、反発心)が働きます。

その反発心を相手に芽生えさせることなく、心地よい関係性を築き上げるためにも自分が緊張状態であり、フラストレーション反応(欲求不満)を起こしていることを知ることが必要です。

フラストレーション反応を知る

欲求が満たされず、不快な緊張状態が続くとそれを解消しようとフラストレーション反応が起こります。

【5つのフラストレーション反応】
1. 攻撃的反応
破壊行動(身体的攻撃、言語的攻撃、間接的攻撃)

2. 退行的反応
赤ちゃん返り、他者依存(甘え)

3. 固着的反応
爪を噛む、貧乏ゆすりをする

4. 抑圧反応
フラストレーションを意識しないようにする、「大丈夫」と言い聞かせる

5. 逃避反応
夢や空想の世界をイメージし現実逃避する

このような反応を自分自身や相手に感じた場合は
「きっと緊張状態に陥っていて、それを解放しようとしているんだな」
と、一歩引いた優しい目線で見てあげましょう。
自分自身にも相手にも振り回されることなく、冷静に対応ができるようになります。

また原因を考え解決策を見出すなど、フラストレーション耐性を自分なりに高め、乗り越えることもできます。
自分自身、そして身近にいる大切な人がセルフコントロールに困っていたらサポートしてあげてくださいね。

~心理カウンセラー:小高 千枝~
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小高 千枝Odaka Chie

幼稚園教諭、秘書、キャリアカウンセラーを経験。 サポート的業務において「人間」の心に携わる仕事への魅力を感じる。 自身の経験から同世代の女性の気持ちに寄り添うカウンセリングを中心にストレス社会で生きる現代人の「心の免疫力」を高めるためのセッションを提供。 会った瞬間に信頼関係が築ける話がしやすい空気感と、ご相談者それぞれのペースに合わせ無理強いすることなく問題解決に導くカウンセリングは男女問わず信頼を得ており、臨床経験が豊富。 メンタルケアサロン~ピュアラル代表カウンセラー。
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