溺水できすい

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外傷
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医師監修

溺水とは

溺水とは、水中で呼吸が妨げられることにより起こる窒息の一種のことをいいます。水中での窒息で24時間以上生存したものを溺水と呼び、24時間以内に死亡したものを溺死と区別します。日本でも多く発生する疾患で、4歳以下の小児に多発するのが特徴です。

溺水の症状

溺水では、鼻孔や口から水が浸入して気道を閉塞するため呼吸困難に陥りますが、水中に沈んでいた時間や年齢、体力などにより症状は様々です。
  
症状が軽い場合は不安や動揺などしか見られないこともありますが、意識や呼吸がある場合では、嘔吐や喘鳴、意識レベルの変化などが見られるのが一般的です。また、頻呼吸、チアノーゼなどが現れることもあります。
  
長時間水中に沈んで蘇生した場合は、酸素欠乏による脳の損傷が残ったり、低ナトリウム血症を引き起こしたり心室細動で心停止を生ずることもあるため注意が必要です。冷たい水で溺れた場合には、低体温症を引き起こすこともあります。

溺水の原因

溺水は、プール、浴槽、川や海などの自然の水場など、ある程度の水量がある場所で発症の恐れがあります。特に乳幼児は水中から脱出することが困難なため、バケツやトイレ、洗浄液などもリスクになります。
  
また、浅い水への飛び込みなどでは、脊椎の損傷などを引き起こす恐れがあり、溺水の誘因となります。水中で長時間にわたり意図的に呼吸を止めているときに意識を失い沈むこともあるため注意しなければなりません。
  
お酒に酔っているときや鎮静剤を服用しているときには自身のコントロールが効かないため発症リスクが上がります。また、けいれん発作、低血糖、脳卒中、心臓発作、不整脈などを患っている場合も危険です。

溺水の治療法

小児の溺水はプールで最も多く発生するため、プールをフェンスなどで囲い扉には鍵をかけるようにして、小児が1人で入れないようにする必要があります。また、ほんの数cmの水深でも溺水を引き起こすことがあるため、小児がプールや浴槽にいるときにはその場を離れず監視するようにしなければなりません。
  
大人の場合は、飲酒や鎮静剤の服用後に水遊びや水泳をしてはいけません。また、1人での水泳は避け、警備のあるエリアで泳ぐように気をつけることが防止につながります。海水浴では波に流されたり、突然大波に襲われたりすることもあるため注意が必要です。
治療は症状にもよりますが、心拍が無いなどがあれば、周りの人が気道確保、胸骨圧迫などの救命措置をし、一刻も早く医療機関に搬送されることが大切になります。
  • このコーナーは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
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