打撲/打ち身に関する薬

薬剤師監修

打撲/打ち身の薬の上手な選び方・使い方

打撲、打ち身は損傷部位や症状によって治療法を見極めることが大切です。

手や足などの軽い痛みや腫れであれば、まずは湿布などの外用薬で対処します。打撲直後は応急措置として、「RICE」を行います。「RICE」とは「安静(rest)にし、患部を冷却(ice)と圧迫(comoresstion)しながら、心臓より高く(Elevation)保つ」ことです。直後は患部が熱を持ち腫れてくるため、フェルビナク・インドメタシンといった抗炎症作用の成分が含まれた冷湿布で冷やします。アイシングや冷却スプレーを併用すると効果的です。2、3日すると内出血も収まり腫れも引いてくるため、次は温湿布で患部を温めます。患部を温めることで血行をよくし自然治癒力を高めることができます。このように軽い打撲の場合は、湿布を使い分けることで効果的に早期治癒に繋がります。また、痛みや腫れが強い場合は痛み止めの内服薬も効果的です。一般的には、アスピリンやイブプロフェンなどの抗炎症作用を持つ非ステロイド性消炎鎮痛剤と、解熱、鎮痛作用のあるアセトアミノフェンといった成分を含む薬を使います。そのほかに、痛み止めの注射や点滴といった即効性のある治療もありますが、症状に見合った治療を行うことが大切です。なお、頭部や腹部、胸などの打撲は骨折や重病に繋がる可能性もあるため、応急処置後しばらく様子を見て必ず医療機関を受診しましょう。

打撲/打ち身の薬の副作用と注意点

一般的に、外用薬は血液中への吸収がないため、あまり体内での大きな副作用はありませんが、体質によって副作用があらわれる場合があります。湿布などに含まれるフェルビナク・インドメタシンといった非ステロイド抗炎症薬の外用消炎鎮静剤は、肌への刺激を強く感じることがあり、ヒリヒリ感、かゆみや発疹、発赤などの副作用があらわれることがあるため、特に肌の弱い人は注意が必要です。また、フェルビナクには消炎、鎮痛作用があるため腫れや痛みを軽減させてくれますが、時に腫れを増強させてしまう副作用もあります。もともと腫れている時に使用するため分かりにくいですが、使用し続けても腫れがひかなかったり、腫れがひどくなる場合はすぐに使用を中止しましょう。なお、このような湿布剤は家庭でもよく使われる常備薬ですが、フェルビナクのような鎮痛作用がある薬は15歳未満の方は気軽に使用してはいけませんので、内服薬に限らず注意が必要です。

また、内服薬に含まれるアセトアミノフェンは、副作用として吐き気、腹痛、下痢や、発疹などの症状があらわれることがあります。一方、非ステロイド抗炎症薬はアセトアミノフェンに比べ鎮痛効果は高いですが、副作用として胃腸に障害を起こすしてしまうことがあるため、上記のような症状があらわれた時は使用を中止し医療機関へ相談しましょう。

打撲/打ち身の薬の飲み合わせ

外用薬については、湿布に含まれるフェルビナク・インドメタシンの成分がアレルギー体質の方に反応してしまったり、他の薬と併用することで副作用が起こる場合があります。アレルギーを持っている方や持病があり常飲薬がある方は、事前に医療機関に確認し使用しましょう。また、温湿布を使用した際は、入浴するとビリビリとした強い刺激を感じることがあります。これは温湿布に含まれるトウガラシ成分が原因です。あまり肌に負担をかけないためにも、湿布を剥がしてから30分~1時間後くらいに入浴するといいでしょう。

内服薬においても飲み合わせによって、お互いの薬の効果を弱めてしまったり、増強させてしまう場合があります。打撲の内服薬に使われるアセトアミノフェンは、市販の風邪薬や解熱鎮痛薬にも多量に含まれているため、併用は避けるようにしましょう。また血栓の薬に含まれるワルファリンという成分も、飲み合わせにより作用が増強してしまう恐れがあります。このように飲み合わせに注意する薬はいくつかあるため、自己判断での市販薬の併用は避け、正しい用法用量を守ることが大切です。基本的なことですが、胃腸に負担をかけないためにも食後に服用し、アルコールは胃腸や肝臓の副作用を増強しやすいため飲酒は控えましょう。また、妊婦の方もできるだけ内服薬は避け、外用薬についても医療機関に相談しながら使用してください。
  • 薬は効果をしっかりと引き出しながら、できるだけ副作用を抑えることが大切です。使用法・用量、飲み合わせに十分注意し服用してください
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