多発外傷たはつがいしょう

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外傷
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医師監修

多発外傷とは

多発外傷とは、重篤な外傷が体のあらゆる部分に同時に見られる症状のことを言います。体の2カ所以上に命の危険を及ぼす外傷がある場合に、多発外傷と診断されます。臓器の外傷が相互に影響し、さらに重篤な状態を招く特長があります。

多発外傷の症状

多発外傷の症状として、外傷を受けた部位の痛みや出血などが挙げられます。頭部や、胸部、腹部、骨盤などの外傷により、さまざまな症状が現れます。重症化すると、意識障害や呼吸障害、神経障害などが同時に現れ、短期間で死亡する場合もあります。

それぞれの部位の症状により、治療の優先順位が決定されることになります。多発外傷による損傷の程度によって、最も命の危険につながる外傷から、治療が行われます。多発外傷には以下の致死的症状が挙げられます。

・低体温(34℃未満)
・アシドーニス(酸血症)
・凝血異常(出血が止まらない状態)
これらの症状が見られた場合には、早期の治療が重要となります。

多発外傷の原因

多発外傷の原因は、交通事故や高所からの転落、重い重量の物体の落下事故などが挙げられます。また、集団で暴行を受けた際にも、引き起こされる場合もあります。主に、不意の事故などによる原因が多く、重篤な外傷を負った場合、体の臓器に影響を及ぼします。

命の危機にかかわる複数の外傷が、他の臓器に影響を及ぼし、さらに重篤な状態を招きます。死亡率も高く、早期の診断と治療が重要となります。多発外傷は、それぞれの怪我の部位によって全体の判断をすることが難しい外傷です。
そのため、治療の優先順位を瞬時に判断することが求められます。

多発外傷の治療法

多発外傷が疑われる傷病者に対しては、迅速な応急処置が重要でとなります。救急車の要請をし、意識状態を確認します。その上で、気道確保や人工呼吸、止血など、できる範囲の応急処置を行う事で、ダメージを軽減できる場合もあります。

多発外傷には、ダメージコントロールと言われる治療法があります。まずは、出血などを止める簡易な手術を行った後、患者の状態を見ながら全身の手術を行う方法です。多発外傷による重篤な症状を防ぐためには、一刻も早い治療が求められます。
  • このコーナーは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
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