病的骨折びょうてきこっせつ

カテゴリ
外傷
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

医師監修

病的骨折とは

病的骨折とは、骨の健康が損なわれる病的な疾病が原因の骨折のことです。微力な力ですぐに骨折してしまう特長があります。骨が弱くなる原因として、骨肉腫や癌、骨粗鬆症などが挙げられます。気づかないうちに、骨折を起こしてしまう場合もあるので注意が必要です。

病的骨折の症状

病的骨折の症状は、他の骨折の症状と同じです。
強い痛みや内出血、骨折部位の変形や腫れが特長的です。痛みは、骨折した部分を押すと強く感じられます。この痛みを圧痛と言います。

内出血は、骨折している部位から起こります。少しずつ広がり、痣となって皮膚の表面に現れてきます。軽度の出血の場合は、青黒い痣からしだいに薄れ、黄色く変色した後、皮膚の内部に吸収され消えてしまいます。出血が多い場合は、脳貧血やめまいなどが起こることがあります。

また、強い痛みを伴う手足の異常な腫れや変形は、骨折している可能性が高くなります。以上のような症状が見られたら、すぐに救急車を要請して、緊急の治療が必要です。

病的骨折の原因

病的骨折の原因は、骨の健康が損なわれる疾病によって、骨が弱くなってしまうことにあります。最も多い原因疾病として考えられるのは骨粗鬆症と言われています。

加齢とともに、骨量が減少していき、骨がもろくなる病気として知られ、高齢女性によく見られます。軽度の衝撃で脊椎骨折に至るケースもあるので注意が必要です。他にも、病的骨折の原因となる疾病には、骨の形成異常や骨腫瘍などが挙げられます。

関節リウマチでも、骨折することがあります。骨代謝のホルモン異常なども病的骨折の原因となると言われています。病的骨折は、転倒などによって引き起こされるので、日常生活では細心の注意が必要です。

癌が骨に転移すると骨が脆くなって病的骨折を起こすことがあります。

病的骨折の治療法

病的骨折を予防するには、骨密度を一定のレベルで維持することが大切です。骨粗鬆症の予防が重要です。女性は、閉経後に骨密度が低下する傾向があるので、定期的な検診を行いましょう。

普段の食生活で、カルシウムが含まれた食材を積極的に食べるように心掛ける必要があります。骨に関連する疾病を患った場合は、特に注意が必要です。通常よりも骨は弱くなっており、些細な衝撃により骨折してしまいます。骨の脆さを自覚して、日常生活を送ることが必要です。

癌の骨転移による病的骨折の場合は転移している部位に放射線治療を行います。骨折自体は良くなりませんが、痛みを抑えるという効果があります。
  • このコーナーは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
  • 専門家の皆様へ。病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください