胸部打撲きょうぶだぼく

カテゴリ
外傷
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

医師監修

胸部打撲とは

胸部打撲とは交通事故、高いところからの墜落、殴打など、物理的な外からの力によって胸壁を強打した際に起きる損傷の一つです。
胸の下には肺、心臓など生命に関わる器官が肋骨で守られているので、応急処置が必要とされるほどの外傷の場合は、他の重篤な損傷がある可能性もあるため慎重に対処する必要があります。

胸部打撲の症状

胸部打撲の症状は、胸部を強打したことによる内出血と強い痛みが伴います。

内部損傷が少ない軽度の場合、痛みも次第に退いていきます。しかし痛みが長期に渡る場合は、肋骨、胸骨、鎖骨、肩甲骨、胸椎などの骨折、胸腔内にある心臓、肺、気管、気管支、食道、大動脈や大静脈、横隔膜などの内臓損傷の可能性もあります。
そのため、医師はまず視診、聴診、触診、打診をします。
次に血液・尿検査、心電図検査、胸部単純X線、胸部CT検査などで詳しく検査して判断し確定します。また胸部の内出血により血胸が起きると意識や呼吸のレベルが低下することもあるので、症状は慎重に判断します。
稀に強打したショックによる発熱、悪寒、倦怠感を伴うこともあるため、症状の変化には注意が必要です。

胸部打撲の原因

胸部打撲の原因は、交通事故、作業現場などで体を何かに挟まれた時の強い圧力、スポーツ事故、人的災害、高所からの落下など、外からのかなり強い衝撃が胸部に加わることで発生します。交通事故の場合は、ハンドルに胸を強打したり、エアバックの強い衝撃による損傷、ダッシュボード外傷、バイク・自転車などの転倒、歩行者の自動車接触事故などが挙げられます。
お子様が胸部打撲した場合、骨格や血管の成長が不完全で柔らかいのでちょっとした胸部の強打でも内臓や血管損傷を招きやすいので十分に注意する必要があります。まずは経過を観察してください。万が一異常が見られた場合は、速やかに整形外科、かかりつけの小児科などの医療機関を受診し適切に対処することが大切です。

胸部打撲の治療法

胸部打撲の治療は、上記でお話したように、診察によりその程度で判断され、治療がされます。
血管、骨、内蔵に損傷がなく、内出血等の傷でおさまっている場合は、安静による経過観察がされるでしょう。
医師から経過観察の指示が出た後でも、何か症状の変化があった際には診察を受けましょう。
骨への影響や、内蔵からの出血によるショックなどによる意識障害や命の危険がある場合は、ただちに蘇生や緊急の措置がされます。

胸部打撲の予防は、自動車、自転車・バイクなどで走行する際は、交通規制をしっかり守り、安全運転を心がけ交通事故を起こさないようにするのが一番です。不慮の事故の場合は自分では防ぐことはできませんが、操縦する方々、それに携わる専門家が安全確認を怠ることなく、危機管理を徹底ししっかり対応していれば未然に防ぐことは十分可能です。お子様の日常生活によるものも転倒することがないよう毎日の片付け、掃除に気を配っていれば転倒の可能性を少なくすることができます。
ちょっとした心がけが大きな事故による胸部打撲を防ぐことに繋がります。身近なところから危機管理を徹底していくことで、胸部打撲による損傷も軽度の皮膚の内出血で済む事もあるでしょう。
  • このコーナーは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
  • 専門家の皆様へ。病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください

胸部打撲の相談