腎臓損傷じんぞうそんしょう

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外傷
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医師監修

腎臓損傷とは

腎臓損傷は大きな事故などで背部から激しい衝撃を受けない限り起こらない、珍しい病気です。それゆえに、様子をみてしまったり、ただの腰痛と勘違いして放置されやすい病気でもあります。腎臓は再生がきかない臓器であるため、もう一つあるからと油断せずに、腰の痛みや血尿があったら、速やかに病院受診することが肝要です。

腎臓損傷の症状

腎臓損傷した場合の症状は、腎臓からの出血による血尿と、腰のあたりの激しい痛み、血圧低下です。腎臓がダメージを受けて出血すると、腎臓から作り出す尿に真っ赤な血が混じって排泄されます。

また、腎臓は腰のあたりに位置しており、内臓の痛みよりも腰痛を経験した方が多いので、腰が痛いと訴えることが多くあります。

腎臓は血流が多い臓器である他、レニンという体内ホルモンで血圧の昇降を管理している臓器でもあります。この腎臓がダメージを受けると、臓器からの出血とホルモン低下で一気に血圧が下がって意識を失うこともあります。腰が痛いからと整形外科に行く方も多いですが、これらの症状が見られたら、消化器内科か泌尿器科を受診することが必要です。

腎臓損傷の原因

腎臓は体の背部、腰あたりに位置しており、腰骨を形成する大きな骨に守られた形となっているため、少しの衝撃程度では損傷することの無い臓器です。このため腎臓損傷は、後部からの追突を伴う交通事故や、高所からの墜落、背部からの転落などの大きな事故が原因のほとんどを占めています。日本ではごく稀ですが、刺し傷や切り傷など、腎臓そのものに傷やダメージを与えられることも原因となりえます。

腎臓は体の毒を尿として排泄させる臓器として重要な役割を果たしており、体の中でも肝臓と同等に血流の多い臓器です。事故後に意識があっても、腰のあたりを痛がったり、赤い血が混じる尿が出た場合には腎臓からの出血を疑って、速やかに病院受診する必要があります。

腎臓損傷の治療法

腎臓損傷は、大きな事故を起こさない限り、めったに起こりえない病気です。予防するには事故を避けることしかありませんが、万が一なってしまった場合には、速やかに病院受診することが悪化予防となります。
腎臓は、肝臓のように再生能力を持たない臓器であるため、いったん組織が壊れてしまうと機能回復することは難しくなります。腎臓は二つあるため、片方が残れば生きることは可能ですが、その片方もダメージを受けた場合には人工透析などで命をつながなくてはなりません。できるだけ腎臓が受けるダメージを少なく、残った機能を温存することが重要となります。
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