医師監修
頭蓋骨線状骨折とは
身体を支えたり、動かしたり、身体の内部を守るなどの働きをする骨が損傷を受けて折れることを骨折といいます。骨折には、どの部位が折れ、どのように損傷を受けたのかによりその名称が変わってきます。頭蓋骨線状骨折は、その名のとおり頭蓋骨の骨折であり、頭部の損傷なのでその他の部位の骨折よりも比較的慎重に扱われます。
頭蓋骨線状骨折の症状
頭蓋骨の骨折には、頭蓋円蓋部骨折と頭蓋底骨折の2つに分けることができ、頭蓋骨線状骨折は前者に入ります。頭蓋円蓋部骨折はそのほかにも陥没骨折と粉砕骨折があります。
これの症状は、頭蓋骨に線上のひびが入った状態になることで、頭蓋骨の損傷自体よりも、頭蓋骨の内部である脳に対する影響が大きく問題視されます。硬膜の血管が傷ついて硬膜外血腫を発生させることや硬膜やくも膜自体が傷ついて髄液が混濁することなどがあります。
自覚症状としては、骨折部位に打撲などによる疼痛や腫脹が見られることがあります。乳幼児での頭蓋骨線状骨折が起こった場合、皮下に髄液が溜まり進行性頭蓋骨折になることが多く、栄養障害やてんかんなどが起こる可能性があります。
これの症状は、頭蓋骨に線上のひびが入った状態になることで、頭蓋骨の損傷自体よりも、頭蓋骨の内部である脳に対する影響が大きく問題視されます。硬膜の血管が傷ついて硬膜外血腫を発生させることや硬膜やくも膜自体が傷ついて髄液が混濁することなどがあります。
自覚症状としては、骨折部位に打撲などによる疼痛や腫脹が見られることがあります。乳幼児での頭蓋骨線状骨折が起こった場合、皮下に髄液が溜まり進行性頭蓋骨折になることが多く、栄養障害やてんかんなどが起こる可能性があります。
頭蓋骨線状骨折の原因
頭蓋骨線状骨折に限らず、ほとんどの骨折の原因は外部からの衝撃によるものによって起こります。頭蓋骨線状骨折の場合は、骨折部位への直接の、そして鈍的な衝撃により、硬い頭蓋骨が割れて線上のひびが入り骨折となります。陥没骨折の場合は、比較的鋭利なものがぶつかったことが原因となりできます。
頭蓋内血腫は、骨折により頭蓋骨内部の血管が損傷を受けたことによりおこりますが、とくに硬膜外血腫は中硬膜動脈や静脈洞を横断する骨折がある場合に、硬膜が傷つけられることにより起こります。
進行性頭蓋骨折は、乳幼児の頭蓋骨内面が硬膜と癒着しているがために、骨折と同時に硬膜の裂傷が生じて起こります。
これらの診断は、頭蓋骨単純X線で頭蓋骨のひびが発見され、頭部CTにより頭蓋内の損傷が確認されます。
頭蓋内血腫は、骨折により頭蓋骨内部の血管が損傷を受けたことによりおこりますが、とくに硬膜外血腫は中硬膜動脈や静脈洞を横断する骨折がある場合に、硬膜が傷つけられることにより起こります。
進行性頭蓋骨折は、乳幼児の頭蓋骨内面が硬膜と癒着しているがために、骨折と同時に硬膜の裂傷が生じて起こります。
これらの診断は、頭蓋骨単純X線で頭蓋骨のひびが発見され、頭部CTにより頭蓋内の損傷が確認されます。
頭蓋骨線状骨折の治療法
多くの骨折と同様に、頭蓋骨線状骨折も外部からの衝撃により起こります。そのため、これを予防するためには、頭部への強い衝撃を避けることが必要となります。もし骨折がおきてしまった場合には、頭蓋骨内部の損傷による症状を早く発見し、悪化させないことが予防となります。
頭蓋骨線状骨折の治療は、骨折それ自体の治療は特になく自然治癒を待ちます。そのあいだは頭部打撲に気を付けますが、日常生活で特に制限されることはありません。頭蓋内の損傷があるかどうかを見るために、ほとんどの場合は入院が必要となり、損傷がある場合はその治療が行われます。
頭蓋骨線状骨折の治療は、骨折それ自体の治療は特になく自然治癒を待ちます。そのあいだは頭部打撲に気を付けますが、日常生活で特に制限されることはありません。頭蓋内の損傷があるかどうかを見るために、ほとんどの場合は入院が必要となり、損傷がある場合はその治療が行われます。