気管損傷きかんそんしょう

カテゴリ
外傷
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医師監修

気管損傷とは

気管損傷とは、空気を口から肺に導く管状の器官である気管を損傷してしまうことです。自動車事故や運動中の事故などで体に大きな力が加わった時に、体内で気管が断裂する力を受けて発症します。重度の場合は、放置しておくと、死に至る場合もあるので、早急な処置が必要な病気です。

気管損傷の症状

気管損傷の一般的な症状は、血痰が出ることと、呼吸困難が発生することです。また、その症状とともに皮下組織内に空気がたまったような状態になり、いわゆる皮下気腫と呼ばれる状態になることが多いです。

空気がたまる要因としては、皮膚の損傷による外部からの侵入や、気管が損傷したことによる縦隔からの侵入などが挙げられます。診断を確定させるには、気管支鏡検査による気管の観察が必要ですが、呼吸困難を発症し最悪の場合死に至る場合があります。

よって、早急に外科的処置を行う必要があり、血痰が出た、呼吸困難、頸部皮下気腫の3つの条件がそろった場合、頸部を軽く伸ばした状態で、動かさないようにして救急病院へ緊急搬送するのが賢明です。

気管損傷の原因

気管損傷の原因は、頸部に外部から何らかの直接的衝撃を受けることによるものが多いです。

たとえば、バットで頸部をたたかれるなどの、スポーツ時の事故などの例が挙げられます。また、立ちくらみや、転ぶなどの何らかの要因で転倒したときに、階段の角などとがった場所に頸部をぶつけてしまう場合なども気管を損傷する要因となります。

また、頸部が急激に伸ばされるような力が働いた場合も、気管を損傷することがあります。一例としては、高速走行している自動車に乗車中、衝突事故などに遭遇した場合の衝撃は、まさに頸部が伸ばされたようなものになり、その衝撃により、体内で気管が引きちぎられるような力が働き、断裂してしまうなどの要因が考えられます。

気管損傷の治療法

気管損傷は、多くの場合、頸部強打などによる事故にて発生します。よって、その予防方法としては、事故に合わないように極力気を付けることといえます。
たとえば、スポーツを行うときは事故が発生しないように、バッティング練習を行う前に充分周囲を確認することや、練習エリアに人が立ち入れないように工夫することなどが挙げられます。
また、自動車の運転においても、事故を発生させないように十分気を付けて運転することなどが挙げられます。
万が一事故にあってしまって、気管損傷の疑いがある場合は、一刻も早い外科的手術による損傷部の修復が必要になります。事故により血痰や呼吸困難、頸部皮下気腫の3つの症状が認められる場合は、早急に病院に救急搬送することが必要です。
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