慢性膀胱炎の症状

慢性膀胱炎は、症状が軽いと自覚症状がない場合がありますが、急性膀胱炎と同じように、排尿時に下腹部や尿道口にツンとするような痛みがあったり、トイレが近かったりします。トイレに行っても、一回の排尿の量は少なく、間隔も短い人で10分間隔の人もいます。
  
また、尿に血液が混じっていたり、尿が濁っていたりすることがあり、排尿後もまだ尿が残っているような感覚がある場合もあります。原因となる基礎疾患をしっかり治さないと完全には治らず繰り返してしまいます。さらに悪化してしまうと腎盂腎炎などになってしまうケースもあります。

慢性膀胱炎の原因

慢性膀胱炎の原因は、主に基礎疾患がある場合がほとんどで、女性に多い急性膀胱炎に比べ、男性にも見られる症状です。前立腺肥大症や膀胱結石などの基礎疾患があると、ブドウ球菌、大腸菌以外の緑膿菌などが膀胱に侵入して増殖し、炎症を起こしてしまいます。
  
他には、下腹部に放射線治療を受けたことがあると、10年以上過ぎて発症したり、アレルギーが原因となって症状がでたりすることもあります。尿路に関する病気がすべて原因となり得ます。膀胱炎が認められた場合は尿の中の細菌を限定し、再発しないよう、原因菌に対する治療を行います。

慢性膀胱炎の治療法

膀胱炎にならないように予防するには、膀胱内の菌を増やさず、からだの抵抗力を低くださせないことが大切です。ただし、慢性膀胱炎の場合、基礎疾患が原因となっている場合が多いので、先ずは基礎疾患をしっかり治すことです。
  
慢性膀胱炎に罹ってしまった場合は、感染した菌を特定して治療することが大切です。基礎疾患が完治するまでは慢性膀胱炎の症状を軽くするための漢方薬を使用したり、血液の循環をよくしたりするためのマッサージやツボ押しなども有効になります。