ペットの溶血性貧血

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医師監修

ペットの溶血性貧血とは

溶血性貧血とは、血液中の赤血球が破壊される病気です。赤血球は酸素を全身に運搬する役割がありますが、溶血により赤血球が破壊され、全身が酸欠状態になります。
症状として、元気がなくなりぐったりとした様子となったり、食事が摂れなくなります。症状が悪化すると、白目が黄色くなる黄疸という症状や、赤褐色の尿がみられることがあります。
原因は、不明の場合も多いですが、外傷によって溶血が引き起こされる場合や、寄生虫などが体内に侵入することで発症することもあります。

ペットの溶血性貧血の症状

溶血性貧血は、血液中の赤血球が破壊され起こる病気です。赤血球は全身に酸素を送る役割をしている為、この病気を発症すると酸素を運ぶ機能が低下してしまい、全身が酸素不足となってしまいます。酸素不足が起こる為、元気が無くぐったりとしているといった症状が起こります。もちろん、いつもよりも食べないといった食欲不振、いつもならすぐに遊びたがるのに、運動をしなくなる点も特徴です。
全身が酸素不足に陥ってしまう事から、酸素を多く取り込もうとして、呼吸が早くなる、呼吸困難といった症状も起こりやすいようです。貧血が起こっているので、口腔内の粘膜は青白くなります。白目部分や口腔粘膜が黄色っぽくなる、黄疸の症状も現れるケースがあるようです。
この他に尿の色がいつもよりも、濃くなる傾向にあります。色は赤茶色に変化する場合が多いと言われています。何だか元気が無い、好きなご飯も食べないという場合、この病気が疑われるので、早めに受診しましょう。

ペットの溶血性貧血の原因

溶血性貧血の原因には様々なものが考えられます。自己免疫性が原因の場合には、免疫細胞が異物ではなく、自分の赤血球を攻撃することによっておこってしまいます。外傷が原因の場合は、衝撃などが原因となり血液中のずれなどにより引き起こされます。他にも寄生虫や有害物質などが体内に入り赤血球を破壊しすぎることが考えられます。

遺伝病が原因で赤血球の中にある酵素が足りないことで引き起こされることもあります。糖尿病や悪性リンパ腫などの病気が原因となっていることもあります。

新生子溶血というものもあり、これはうまれた子赤血球を、母親の抗体が攻撃しまって起こるものです。母乳に含まれている抗体が原因となります。他には酵素を含んだ食べ物を食べ、赤血球中のヘモグロビンがハインツ小体に変わってしまい、溶血現象が引き起こされることがあります。玉ねぎは特にその毒性が高いので中毒を引き起こしてしまうので、食べないように注意が必要です。

ペットの溶血性貧血の予防/治療法

免疫介在性溶血性貧血の場合、基本的には免疫を抑制して赤血球の破壊を抑えるための治療が行われます。高用量のステロイド剤を投与し、貧血が改善した後に徐々に量を減らしていきます。貧血が改善されるまでの間は、輸血等の治療もおこないながら血栓塞栓症、不整脈、二次感染による感染症などの症状が起きないかどうか注意深くモニターしながら治療が行われます。
数日たっても改善の兆しが見られない場合には、ヒト免疫グロブリンの点滴が検討される場合もあります。
他にも、原因物質を除去したり、外科手術により赤血球の破壊が主に行われる場所である秘蔵や肝臓を取り出すこともあります。
溶血性貧血の原因は不明瞭な場合が多々あり、予防は困難である場合も多いです。しかし、赤血球酸化障害物質を含むタマネギ等の植物や、アセトアミノフェン等を含む市販の風邪薬や痛みどめを口にすることで起きるものは、口に入れないように気を付けることで予防することが出来ます。
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