ペットのトキソプラズマ症

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医師監修

ペットのトキソプラズマ症とは

トキソプラズマ症は、トキソプラズマ原虫が腸管に寄生することによって引き起こされ、人や他の動物にも感染する人獣共通感染症とも言われています。
トキソプラズマ原虫の毒性はきわめて弱く、健康な猫が感染したとしても、感染初期に一過性の下痢症状が見られるだけで、以降の健康状態にはほとんど影響しない場合が多いです。
しかし、重症化するケースもあります。まずは、幼い猫が感染した場合です。次に、猫エイズ、猫白血病ウイルス感染症等のウイルス感染症や、他の病気に既に罹患しており、免疫力が低下した状態の猫が感染した場合です。

ペットのトキソプラズマ症の症状

症状は主に消化器症状、呼吸器症状、中枢神経症状の3つです。消化器症状としては、下痢、血便、黄疸、嘔吐、食欲不振、呼吸器症状としては、咳、呼吸困難、発熱、中枢神経症状としては、運動失調等が挙げられます。加えて、虹彩炎という目の症状が見られる場合もあります。
なお、場合も妊娠中にトキソプラズマに初感染した場合には、胎盤経由で胎児にも感染し、流産、死産の要因となる可能性があります。また、産まれた子猫が障害をもつこともあります。

ペットのトキソプラズマ症の原因

トキソプラズマに猫が感染する経路は、大きく分けて2つあります。1つめは、トキソプラズマに感染した鳥やネズミ、鶏や豚などの生肉を食べることです。2つめはトキソプラズマのオーシストを摂取してしまうことです。オーシストは卵のようなもので、感染した糞中に排出されます。排出されてからも土や水の中で数ヶ月から数年生き残ります。オーシストの存在する水を飲んだり、毛繕いの際に飲み込んだりすることで感染します。トキソプラズマに感染した動物の生肉を食べたことや、トキソプラズマは、オーシストという形で排出物に混じるので、このオーシストが含まれた水を飲むなど、何らかの拍子に接種してしまうことなどです。母親が、感染していると、母乳や胎盤を介して子供にも感染してしまうことがあります。

ペットのトキソプラズマ症の予防/治療法

予防法としては2つ挙げられます。まずは、完全室内飼育にして、オーシストを含む土や水、他の糞を摂取したり、感染した鳥やネズミを食べたりする機会を絶つことです。次に、ドライフードや缶詰のキャットフードのみを与えることです。どうしても鶏肉や豚肉を与えたい時には完全に加熱してから与えます。
治療は、基本的には各種抗菌剤の投与が中心です。下痢や発熱といった症状が見られる場合には、それらに対する治療も並行して行います。
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