ペットの気胸ききょう

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医師監修

ペットの気胸とは

気胸は胸膜や肺に穴が開いて漏れた空気が胸腔のスペースに溜まり、圧が上がる状態を指します。これにより肺が正常に拡張できなくなるため、呼吸困難、胸の痛みなどの症状が現れます。
ペット同士のけんかによる傷や交通事故などで胸を強くうったり、その他の疾患によるものなどが原因で発症します。元々呼吸器系の疾患を抱えているペットでは咳をしただけでも発症することがあります。
酸素吸入や肺に溜まった空気を抜いたり、重い場合は手術になることもあり、病気の症状により治療方法も違います。

ペットの気胸の症状

気胸になると、肺腔内にたまった余分な空気が邪魔をして、肺の正常な伸縮が阻害されるため、ペットは十分に呼吸をすることができません。そのため、浅く早い呼吸や、ぜーぜーと苦しそうな呼吸をするのが初期症状です。
また、動くとそれだけで息が苦しいので、運動するのを嫌がるようになります。寝転ぶ姿勢は肺を圧迫して痛みを感じるので、寝転ぶことをせず、座ってジッとしている姿も多く見られます。胸が痛いので、付近を撫でるなど触られることを極端に嫌がります。
症状が進行するとひどく咳き込んだり、呼吸困難により舌の血色が悪くなるといったチアノーゼが現れたり、吐血したりし、命に関わる場合もあります。

ペットの気胸の原因

気胸の原因としては、事故や怪我による外傷がもっとも多く、また、他にも呼吸器系の病気などを原因とした激しい咳き込み、炎症による肺や気管支の損傷といった内的な原因も存在しています。肺炎などの呼吸器系の疾患のある場合だと咳き込むことによって穴があいてしまい発症する場合もあります。

ペットの気胸の予防/治療法

予防するには、まず事故や怪我がおこらないような環境づくりが必要となります。たとえば、猫であれば室内で飼う、多頭飼いを控える、飼っているスペースの中に高いところをつくらない、などが挙げられます。
また、呼吸器系の病気であれば呼吸の異常を外見でも判断しやすいので日頃から様子をチェックしておき、呼吸器系の病気にかかった場合にも早期に対応することで、結果的に気胸を防ぐことができます。

症状が軽度である場合には、安静にして、薬などの内科療法をおこなうことで回復することが多いです。しかし、呼吸困難を引き起こすなどの重度の場合、空いている穴が大きい場合、事故などの緊急性を要する場合には、針で胸腔内の空気を抜いたり、開胸手術などの外科手術を行ったりします。
また、他の呼吸器系の病気が原因の場合には、基礎疾患の治療もおこないます。
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