猫の貧血

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

医師監修

猫の貧血とは

貧血は、酸素を運搬する赤血球が何らかの原因により少なくなっている状態です。
運動を嫌がる、ぐったりして元気がなくなる、呼吸が荒くなる、食欲不振などの症状が現れます。
猫の感染症の一つに、寄生虫のヘモバルトネラ症があります。これは猫の体内に寄生すると赤血球を破壊してしまいます。テトラサイクリン系の抗生物質を投与したり輸血や酸素吸入などの対処療法をして、ストレスをかけないことも必要です。
腎臓は赤血球の発育に関わるホルモンを産生しているため、糸球体腎炎や慢性腎不全などを発症している場合に貧血が現れることもあります。

猫の貧血の症状

代表的な症状として、元気がない、だるそうにしていて疲れやすい、運動を嫌がる、食欲不振、粘膜(口腔など)や皮膚の蒼白、息苦しい様子、などというものが挙げられます。しかし、進行具合などによっては症状がほぼわからないケースも多くあります。
皮膚の蒼白症状を観察しやすい場所としては「耳」があります。猫の耳は皮膚が薄く毛細血管まで観察しやすいので、健康時にはピンク色であったものが白っぽく見えたりします。粘膜の蒼白症状は、歯茎などで同様に確認しやすいでしょう。
作られた赤血球が破壊される溶血性の貧血であれば、発熱、黄疸(確認しやすい場所としては、白目が黄色くなってきます)、褐色気味の尿、などが見られることもあります。
赤血球が作られない再生不良性の貧血であれば、点状出血(口腔内や皮下など・・これも耳や歯茎が観察しやすいでしょう)の出現や、免疫力の低下などが見られることもあり、原因によって症状は若干異なります。

猫の貧血の原因

貧血の原因は感染による溶血、外傷などによる失血、その他全身性疾患に伴うもの、再生不良性に分類されます。
感染性では猫白血病や猫エイズ、ヘモバルトネラ症(ヘモプラズマ症、猫伝染性貧血が)要注意となります。全身性疾患では腫瘍などの他、高齢の猫では腎不全に伴う貧血が散見されます。また、再生不良性貧血では赤血球が根本的に作られなくなります。

猫の貧血の予防/治療法

貧血の根本的な治療方針は貧血が起こった原因への対処に基づきます。
白血病や慢性腎不全、糸球体腎炎などが原因の場合は、点滴や重症になると人工透析などの治療を行うことで症状が改善されます。交通事故や転落などでケガをして、大量出血になった時に現れる症状の場合は、輸血などの治療を行うことで改善されます。その他に、赤血球に入ってしまった病原体により赤血球を壊してしまうことが原因でおこる症状の場合は、病原体を駆除することで改善されます。

一般的には、バランスの良い食事を取れるようにします。この症状がでやすい猫は、取りすぎも良くありませんが、鉄分を多く含む食物を取ることで予防ができます。また、ケガをしないように生活環境を整えておくことも必要です。病気を伴って現れる症状の場合は、日ごろから猫を観察して、毎日の変化に気を付けて、少しでもおかしいと思ったら、血液検査をして早めに病気を見つけることも、予防につながります。
  • このコンテンツは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
  • ユーザーの皆様へ:病気や症状について相談したい方は、こちらからご登録をお願いします
  • 専門家の皆様へ:病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください