猫の歯周病ししゅうびょう

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

医師監修

猫の歯周病とは

歯周病は、歯肉炎(歯やぐに炎症が起こる)と歯周炎(歯を支えている歯の根元の組織や骨に炎症が及び周囲組織が壊されていく)の総称になります。人と違い虫歯になる3条件(細菌の増殖・デンプンを糖に分解・歯の形)を満たされないため猫では虫歯が少ないとされています。歯垢や歯石が付いていると、細菌が増殖しやすく歯周病になりやすいため、毎日のオーラルケアが大切となってきます。             

猫の歯周病の症状

初めは歯肉炎から始まり、歯ぐきが赤く腫れ、ドライフード食べたり固いものを噛んだりしたときに、歯ぐきから出血が見られることがあります。また、口臭も目立つようになります。歯肉炎の段階では歯の根元ははまだしっかりしてぐらつくことはありません。歯肉炎が進行して歯周炎になってくると、さらに口臭がきつくなり、なにもしない状態やちょっとした刺激で歯ぐきから出血するようになります。また炎症で歯肉と歯の間に隙間ができ歯周ポケットが形成され、深くなるにつれ歯の周囲組織が壊れ歯がぐらつき、歯が動くことで違和感や痛みが出て食べ方変わったり、食欲が低下してしまうこともあります。ひどくなると最終的には歯が抜け落ちてしまいます。                                    

猫の歯周病の原因

歯垢や歯周ポケットの中に潜む細菌が原因とされています。この細菌や細菌が出す毒素などにより歯肉に炎症を起こします。歯垢がついたまま放っておくと石灰化して歯石となり、さらに歯垢がつきやすくなってしまいます。そのため、細菌が増殖して歯肉や歯周組織に炎症が広がり歯周病が悪化していきます。高齢の猫に多く見られますが、腎臓病や糖尿病などの慢性疾患や猫白血病ウイルス(FeLV)感染症や猫エイズ(猫免疫不全ウイルス)感染症など免疫力が低下していると、口のなかで細菌が繁殖しやすい状態で歯周病が悪化しやすい傾向があります。

猫の歯周病の予防/治療法

歯ぐきの炎症が軽度であれば口腔内を清潔に保つよう、食後のブラッシングやふき取りなどオーラルケアを行い、歯肉の腫れが強ければ抗生剤や抗炎症剤などで様子をみることとなります。歯肉炎が重度の場合や、歯石が重度に付着していたり、または、歯周炎により歯周ポケットが深くなり歯がぐらぐらしていている場合は、動物病院で全身麻酔下で歯垢・歯石を取り除き、歯周ポケットにたまった汚れや炎症で傷んでしまった組織など取り除くことになります。さらに歯のぐらつきがひどく歯の根元まで組織が壊れている場合は抜歯を行う必要があります。                歯周病の予防と再発防止のためには、毎日のオーラルケアが重要となってきます。若いころより歯ブラシに慣れさせてブラッシングができるようにしておいたり、歯ブラシが難しければ食後に飼い主さんの指にガーゼなど柔らかい布を巻きつけて口の中の歯垢を取り除いたり、猫用口腔内洗浄液を用いるのも効果的です。
  • このコンテンツは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
  • ユーザーの皆様へ:病気や症状について相談したい方は、こちらからご登録をお願いします
  • 専門家の皆様へ:病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください