猫のてんかん発作

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医師監修

猫のてんかん発作とは

猫のてんかんと発作とは、脳内の神経細胞に異常な興奮が起こり無秩序に関連性なく脳内の神経細胞が興奮することで、体の様々な部分で痙攣(けいれん)や強直(きょうちょく:筋肉が強張って曲がったり、伸びたりした状態で動かない)といった発作を1回だけではなく何度も繰り返し再発する病気です。外傷や中毒(有機リン、エチレングリコール、メタルアルデヒドなど)、ウイルス性疾患などによる脳炎、水頭症、脳腫瘍などが原因となり引き起こされる「症候性てんかん」と原因が特定されていない「特発性てんかん」があります。

猫のてんかん発作の症状

てんかん発作の症状は、意識はしっかりしていて体の一部がひきつるよな感じでピクピク痙攣する軽度なものから、意識がなくなり倒れて全身の筋肉が固まり、強直して痙攣を起こす重度のものまで様々見られます。また、他にも尿失禁や大声や奇声をあげたり、口から泡をふいて倒れたりと様々です。てんかん発作の前兆となる、いつもと違う行動や様子があり、もしくは何の徴候も見られないまま突然てんかん発作を起こします。通常、数秒から数分程でてんかん発作が終了します。しかし、時には発作を何度も繰り返し起こす(重積発作)が起こる場合もあります。何度も繰り返し起こす重積発作は脳に障害を与え、体力面でも発作が続くことで消耗し命にかかわる可能性があります。10分以上続く場合にはすみやかに、獣医のもとに相談するようにしましょう。また長く続く場合には緊急の処置が必要になってきます。

猫のてんかん発作の原因

てんかんはその病因により、特発性てんかん、症候性てんかん、および潜在性てんかんに分けられています。                     まず「特発性てんかん」についてですが、真性てんかんや本態性てんかんとも呼ばれていて、原因が脳内外になく遺伝性素因ぐらいしか疑うべきものがないような特定できないものです。犬では最も多いとされていますが、一方猫では比較的少ないとされています。              次に「症候性てんかん」についてですが、怪我や病気など脳の器質的な障害が原因となります。具体的には、外傷や水頭症、猫伝染性腹膜炎(FIP)のドライタイプなどの感染症や脳腫瘍やリソソーム蓄積病などです。他にも代謝異常に伴い脳に対して損傷をあたえるものの、代謝異常が修正されると発作の再発が収まるような原因もあり、低血糖、肝性脳症、低カルシウム血症、腎不全、中毒(有機リン、エチレングリコール)などがあります。                                    最後に「潜在性てんかん」ですが、症候性てんかんの可能性が高いものの、各種検査上明らかな異常がなく原因が特定できないも場合使われます。

猫のてんかん発作の予防/治療法

てんかんの治療は、発作の回数や程度、持続時間を軽減してコントロールすることを目的として、抗てんかん薬の投与が行われます。      さらに症候性てんかんの場合、原因となっている病気の治療ができるものは、その治療を優先または同時に行っていきます。           また、てんかん発作の頻度が、年に数回とか一度起こした後は数カ月起こさないなど少ないような場合には、抗てんかん薬が体に起こす有害作用(腎臓や肝臓に負担をかける)を最小限に抑えるために、抗てんかん薬を投薬しないで経過観察することもあります。               てんかん発作の予防は困難ですが、毎年の健康診断を受けて症候性てんかんの原因となる病気の予防や早期発見を心がけましょう。また、猫では環境変化などによるストレスから病気へ進行する場合もあるので安定した生活ができるよう気をつけましょう。                   もしも、てんかん発作を起こしてしまったら、まず、あわてず発作の時間や様子を観察し、嘔吐物などがある場合は飼い主さんが咬まれたり怪我いない気をつけながら、喉に詰まらないよう拭いさってあげましょう。また、前兆が見られるような時には、発作を起こした時に倒れて頭をぶつけたり怪我しないよう安全なスペースを確保してあげましょう。
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