犬のバベシア症

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医師監修

犬のバベシア症とは

バベシアとは赤血球に寄生する原虫という寄生虫です。バベシアに感染しているマダニに吸血されたときに、バベシアが動物の体内に入り込むことで罹ります。主に発熱や溶血性貧血の症状を呈します。
治療は抗原虫剤が使われますが、完治は難しく再発することもよくあります。
ダニに噛まれなければ罹らずにすむため、特に春~秋ごろ山野を歩かせる場合、マダニの駆除薬や感染予防薬の定期的な利用が推奨されています。場所によっては一年中マダニがみられる場所もあるので、その場合は通年定期的な予防が必要になります。

犬のバベシア症の症状

犬の発症する病気の1つとしてバベシア症がありますが、病原体となるバベシア原虫が体内に入ることが原因で発症する病気となります。特徴としては発症することで体内の赤血球を攻撃します。攻撃され破壊されることで極度の貧血症状を引き起こされます。
感染しやすい犬種というものはなく、どの犬でも発症する恐れがあります。おもに西日本から沖縄の地域で多く見られる病気です。
溶血性貧血と発熱を起こすことにより、口腔などの粘膜が真っ白になる、呼吸が速くなる、暗褐色尿、食欲不振ののち衰弱します。黄疸や粘膜などに点状の出血がみられることもあります。衰弱のあとショックや昏睡状態に陥り死亡することもある危険な感染症です。

犬のバベシア症の原因

バベシア症は、バベシア属に属する原虫が犬に感染する事で発症する寄生虫病です。バベシアに感染しているマダニが犬の身体に付着して吸血する際に、唾液と伴に体内に侵入して赤血球内で分裂・増殖する事に拠って赤血球を破壊し溶血を引き起こします。
バベシア原虫がマダニから犬の体内に移行する為には36~48時間かかる事から、吸血が行われる前にマダニを除去する事で感染の可能性を低く抑える事が可能となるので、マダニが生息しそうな山や公園又は草むらで犬が遊んだ後には、特に念入りに犬の身体を調べる事が重要です。
バベシア症に於ける他の感染経路としては、輸血を行った場合や血液に汚染された道具又は胎盤を通じて感染が成立する胎盤感染も疑われています。更には犬同士の激しいケンカや闘犬などの血液を介して感染する場合も有ります。

犬のバベシア症の予防/治療法

まず知っておかなければいけないのは、犬のバベシア症が非常に治療が難しい病気であるという事です。したがって、治療は抗原虫剤を使って、バベシアの増殖を少しでも抑え、症状を緩和させながら犬の体力の回復を待つという方法をとります。貧血が酷い時には輸血や輸液を行っていきます。
薬剤を使っての治療では、バベシア原虫を完全に駆虫出来ないことや、有効である薬剤の副作用が非常に強いため、この病気の治療は非常に難しいのです。また、一度は回復したように見えても、症状が無いまま原虫が体内に潜んでいることがあり、体力や免疫力が低下すると再発する恐れがあります。

最大の防御はマダニの予防です。マダニ予防をしっかりと行うことで、バベシア症を予防することが可能です。もしマダニが付いてしまった場合は、必ず薬剤を使用するよう心掛けましょう。無理やり引きはがすと頭部や口の部分が犬の体内に残ってしまうことがあります。マダニの駆除薬を定期的に投与することが有効な予防法です。
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