犬の骨肉腫

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医師監修

犬の骨肉腫とは

骨肉腫とは、骨にできる悪性腫瘍のことであり、原因は不明ですが7~8歳の老犬に多く見られ、四肢によく発症し、まれに顎の骨にも発症します。進行が速く、転移しやすいのが特徴です。

犬の骨肉腫の症状

激しい痛みが生じ、足を引きずるなどの跛行や患部の骨が腫れるなどの症状が現れます。
上腕の骨、前腕骨の一部、大腿骨、脛の骨によく発症します。骨の奥深くに発生し、最初は発生した部分が腫れ、進行していくと、腫瘍が外向きに成長し、骨が内部から外へ破壊し、痛みが徐々に強くなっていきます。腫瘍が骨の構造を破壊することで、骨が弱くなって、折れやすくなり、骨折によって急性の跛行が起こります。痛みによって、怒りやすくなったり、食欲がなくなったり、体重の減少、無気力、運動をしないなどの症状も出てきます。
進行がとても早い腫瘍で、初期の段階でも、目に見えないレベルで転移が始まっており、発見されたときには既に体のほかの部分への転移が9割以上で認められ、転移する場所で最も多い肺に転移すると呼吸困難などが生じて、ほとんどのケースで死に至ります。

犬の骨肉腫の原因

はっきりとした原因は明らかになっていませんが、若い頃に骨折(特に粉砕骨折)を起こしたことがある場合、約7年前後の期間を経た後、同じ部位に発生したという例が多々あるため、骨肉腫全体の数パーセント程度の原因が骨折によるものではないかと考えられています。
骨折した部位に使われる金属プレートが腐食したり、金属イオンが溶け出すことなどが主な理由として挙げられ、内固定・外固定どちらの場合でも同様に発症します。
加えて、体の大きさ(体重)とも深い関わりがあるということも分かっていて、骨への負担が大きければ大きいほど、関節・靭帯などを痛めたり捻挫したりしやすい傾向にあるため、その部位の発症率が高まっていきます。体重が10kgを越える場合の発症率は、10kg未満の場合の約150倍という統計が出ている上、悪性腫瘍を発生する体の大きさによって発症パターンや機序などに大きな違いがあるとも指摘されています。

犬の骨肉腫の予防/治療法

骨肉腫は、早期発見が最も大切です。発症が確認された場合、治療法は患部の切除が最も一般的です。場合によっては、足を切り落とさなければならない事もあります。

切除手術が出来ない程、進行してしまったり、手術が出来る体力を有していない場合には、化学療法を行います。化学療法の治療成績は必ずしもよくありません。
治療は、骨肉腫が転移しやすいため、外科的手術で腫瘍のある足を切断し、術後に抗がん剤の投与を続けるのが一般的な治療です。足を切断せず、放射線治療を行うことがありますが、あくまで主は疼痛緩和であり治癒は期待できません。
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