犬の緑内障りょくないしょう

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医師監修

犬の緑内障とは

ペットの緑内障は、眼球の内部の圧力(眼圧) が高くなることによって視覚障害を起こす病気です。

おもに瞳孔が開いたままになったり、目が充血したり、眼球が肥大するなどの症状がみられます。

先天的・後天的要因により角膜と水晶体の間を流れる房水(ぼうすい)の流れが阻害されることが原因としてあげられます。

緑内障の症状があらわれるのは片目の場合もあれば両目の場合もあります。

アメリカンコッカースパニエルやシベリアンハスキー、柴犬などが発症しやすいと言われています。

犬の緑内障の症状

緑内障は、眼圧が上がる事によって視覚障害を起こす病気であり、急性と慢性の2種類があります。
急性緑内障は、急激に眼圧が上がると眼に充血が出来て、瞳孔が開いたままになったりして、眼が浮腫(ふしゅ)を起こし青灰色に見える事もあります。眼に強い痛みが出るため、まぶたが痙攣したり、涙が出たりする事があり、頭を触られると嫌がる事もあります。さらに元気がなくなったり、嘔吐や食欲の低下が見られる事もあります。このような状態になると、早めに治療をしないと視力を失ってしまう恐れがあります。
もし眼圧の高いままの状態にしておくと、慢性の状態で末期に経過してしまい、眼球が更に大きくなり角膜の裏からひびが入った感じに見える事があります。このような状態になってしまうと、視神経や網膜が大きなダメージを受けて、視覚が低下したり喪失している状態になっている事が考えられます。
犬は発症してしまうと、48時間以内に失明してしまう事も少なくはありません。

犬の緑内障の原因

緑内障はその原因により原発性と続発性にわけられます。原発性のものは、眼球にはなにも異常がないのに眼圧を調整する機能に異常がおこるため眼圧があがるもので、比較的イヌやネコでは稀です。
他方、続発性のものはネコではもっとも多い要因で、イヌでもチワワやビーグルなどにも多く、いままでにかかった眼病や現在かかっている眼病が原因で発症するものです。これはケガなどで水晶体の位置がずれたり、膨張した目の虹彩が角膜や水晶体と癒着する眼球炎症をおこしたり、眼内腫瘍が眼房水の流出を妨げたなどさまざまなケースが考えれます。
目が大きく見えたり、飛び出したりしているのも眼圧が高いことからみられる症状で、前足でしきりに目をこすったり、動作が不活動になるのは、緑内障が進行することにより、眼圧が高くなり視力障害がおこることが原因で、痛くて急に叫び声をあげたり、性格が沈うつになったり、攻撃的になっている場合は、急激に眼圧が上昇したことによるものです。

犬の緑内障の予防/治療法

緑内障は具体的な治療法はありません。しかし早期発見を行う事によって、病気の進行を抑える事が可能となります。
原発性緑内障を起こしやすい犬種等があるのですが、そのようなペットの場合は、定期的に動物病院に連れて行って目の検査を適切に行わなければならないでしょう。しかし続発性の場合は、別の病気が要因となっているケースも少なくありませんので、もしもペットの目を見ていた時に、通常とは違う異変を感じたのでしたら、早めに動物病院での診察を受ける事で症状の悪化を防ぐ事が出来るでしょう。
代表的な治療方法は、点眼薬や内服薬を使う内科的治療が一般的です。外科的な治療となると、レーザーを使用した治療となり、眼圧をコントロールをする治療を行います。しかし視覚が完全に喪失しているケースもあります。この場合は、目に痛みが起こることがありますので、症状次第では、眼球摘出手術を行わなければならないでしょう。
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