犬の角膜裂傷

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

医師監修

犬の角膜裂傷とは

角膜とは、眼球の一番外側にある透明な膜です。犬の角膜裂傷とは、この角膜が何らかの原因により傷が入った状態を言います。

犬の角膜裂傷が起こる原因ですが、遊んでいるときに木の葉などの異物が目に入ったり、虫が目に飛び込んできたような場合です。化学物質が原因のこともあります。

また、目の表面ではなく、頭を強く打ったときなどに、目の内側から傷つくことがあります。高いところからジャンプした場合などに起こります。予測しないケガが原因になりますから、外に散歩に連れていくときや犬が普段遊んでいる環境に注意しましょう。

犬の角膜裂傷の症状

犬の角膜裂傷は黒目の表面を覆う透明な角膜が傷つけられた状態のことを指します。原因として外からなんらかの力で傷つけられてしまう外傷、頭部に衝撃を受け眼球内部の圧力によって傷つけられてしまうことなどがあります。角膜炎と同じような軽度な症状から眼球表面に内容物が飛び出る重度のものもあります。

角膜裂傷の特徴として視力低下、眼球の痛み、異物感を感じるなどの症状がでたら注意しましょう。ほっておくと角膜の表面に血管ができ、表面が全体的に白っぽくなることもあります。

治療法にそれ以上症状が悪化しないように治療を行う対症治療、角膜に穴が空き、角膜同士を縫合する角膜縫合、傷が大きくて水晶体が飛び出てしまっている場合は眼球摘出をする治療が挙げられます。

飼い主に出来ることとして普段から何気ない犬の行動をしっかりと観察して、異常がある場合はすぐに動物病院にいくことです。早期発見をすることによって、症状の悪化を最小限に抑えることが出来たり、犬にも負担を与えないような治療も簡単な方法で済むこともあるかもしれません。

犬の角膜裂傷の原因

犬の角膜裂傷は、穿孔性眼外傷の代表的な症例であり、外科的な整復を必要となります。

犬の角膜裂傷の多くは、ガラスに衝突した時や犬同士のけんかで爪や牙などで外傷を負ったとき、また、植物のとげが刺さった時などに見られます。

症状としては、外傷の程度によりますが、眼瞼のけいれん流涙、角膜浮趣、眼やに、前房水の流出、虹彩脱出などが見られます。

診断法は、フルオレスセイン染色試験を行い、上皮に欠損があるかどうかを確認します。また、細隙灯顕微鏡によって三次元的な観察をして、異常の有無を調べます。

角膜裂傷の治療には、外科的に縫合します。虹彩が脱出している場合には、元に戻すか切除します。異物があれば摘出、とげが刺さっている時は、とげを先に抜くと前房水が流出して眼圧が低くなり縫合が困難になるため、縫合してからとげを抜きます。犬のけんかによる外傷では、細菌感染が起こりやすいので抗生物質を投与します。角膜浮腫を起こしている裂傷はつきにくいため結膜フラップを被せて補強します。

犬の角膜裂傷の予防/治療法

まずは創周囲に存在する異物を取り除き、角膜の損傷が酷い場合には瞬膜という目の内側にある膜で一時的に目を覆う瞬膜フラップ形成術などの外科手術が必要になります。創への感染を防ぐため抗菌薬の局所や全身投与を行います。角膜を保護する成分が入った点眼薬を用いることもあります。創の治りがうまくいかないと視力が低下してしまうこともあります。おかしいな?と思ったらすぐに動物病院に連れていきましょう。
  • このコンテンツは、病気や症状に関する知識を得るためのものであり、特定の治療法、専門家の見解を推奨したり、商品や成分の効果・効能を保証するものではありません
  • ユーザーの皆様へ:病気や症状について相談したい方は、こちらからご登録をお願いします
  • 専門家の皆様へ:病気や症状の説明について間違いや誤解を招く表現がございましたら、こちらよりご連絡ください