犬のてんかん発作

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医師監修

犬のてんかん発作とは

てんかん発作は、全身もしくは体の一部が痙攣をおこす病気です。前者は、全般発作と呼ばれ、時に意識消失や失禁も伴います。後者は部分発作と呼ばれ、四肢や顔の一部が痙攣をおこすのが特徴となっています。

これには前兆があり、その数日から数分前に落ち着きがなくなる、よだれを垂らす、過活動あるいは活動減少といったことがおこります。

また、てんかん発作が治まる前に再びおこることが繰り返される重責発作は深刻ですので、すぐに獣医にみてもらうようにしましょう。

犬のてんかん発作の症状

てんかん発作は何度も起こることが多く、頻度や症状は週に一度や一か月に一度など違いが大きく出ます。また、予想できないことも多いため突然倒れて痙攣する、泡を吹いて倒れるといったことで初めての発作ではパニックに陥る飼い主が多いのも特徴的です。

てんかん発作には頻度のほかにも症状の違いもあり、部分的な痙攣や意識がある状態の部分発作、逆に意識はなく全身に痙攣が起こる全般発作があります。痙攣もぴくぴくと小刻みに引き起こされるものだけではなく、身体をのけぞらせる、奇声をあげる、四肢の激しいけいれんといったものもあるため把握してパニックにならないようにすることが大切です。

てんかんの症状がみられた場合、どのようなタイプなのかを見極めるために発作の際になにをしていたか、どのように始まったか、意識の状態や回復までの時間、発作の予兆として参考のために普段とは違う行動をとっていたかなどを記録する必要がありますが、発作が10分以上にわたる場合には命に関わる可能性もある為病院へ連れていく必要があります。

犬のてんかん発作の原因

脳の中で規則正しく流れている微量の電気リズムは、神経細胞が正常な場合はショートを起こしている神経回路まで広がらないようになっています。しかし、ペットの環境や体調が変化することで、でショートを起こしている神経回路まで広がってしまうことでてんかん発作が起こります。

意識が残っているけれども、体を動かすことができない場合や部分的にけいれんが起こっている場合は脳のある部分だけに問題が発生していることが原因となるケースが多いです。また、意識がなく全身がけいれんを起こしている場合は、脳の中心に問題があり脳全体に広がる全般てんかん、脳のあちこちに問題があり全体に広がる症候性全般てんかん、脳の表面から中心に広がる二次性全般化発作などがあります。

てんかんと呼ばれる病気は発作が繰り返し起こることが定義とされています。そのため、てんかんが1度だけ起こった場合はてんかんの疑いはありますが、診断をすることはできません。

犬のてんかん発作の予防/治療法

てんかん発作においてはその発作の頻度や内容によって対処の方法が異なってきますが、いずれの場合も薬物治療を用いる事が多いです。

発症は先天的な原因、事故などの後天的な原因の2つがありどちらも予防することは困難ですが、脳神経の異常に起こるので、どのような症状が出るか、どのくらいの頻度で起こるか、という情報を集める事が症状の悪化を防ぎ緩和へ繋げる手掛かりになります。

原因がはっきりしている脳腫瘍等であれば外科的な手術が治療方法として挙げられますが、ほとんどの場合は投薬による治療となります。てんかん発作の治療・抑制で重要となるのが抗てんかん剤の選定です。いずれの薬も副作用が伴うため、投薬しては繰り返し脳波を検査したり副作用の有無を確認したり、薬を変える度に並行して同じ検査を行うといった形体で、目的としては今まで1日5回だった発作を2回に抑える、そして数年掛かって発作を無くすという長期的な治療となります。また、治療中は発作がいつ起こるか判らない為、水泳など危険な運動は控える必要があります。
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