犬の痴呆

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医師監修

犬の痴呆とは

痴呆(認知障害症候群)は、老化によって脳の機能が低下してしまうことで発症します。
症状は個体によって様々ですが、異常行動という形で徐々に症状が現れ、進行していく病気です。
よく知っているはずの場所/人を認識できなくなってしまったり、大好きな人/おもちゃへの反応が鈍くなったり、
昼夜の睡眠サイクルが狂い、夜鳴きが始まったりすることがあります。
その他、トイレの失敗が増えたり、ぼんやりしたりすることも、認知症の症状の1つです。

犬の痴呆の症状

ペットの痴呆の症状は様々です。夜鳴きをするようになったり、口元までフードを持って行かないと食べなくなったり、同じ場所をぐるぐる歩き回ったり、性格が攻撃的もしくはおとなしくなるなどの性格の変化などがみられます。疲労や痛みを正常に感じることが出来ず、気づかないうちに大きなダメージを受けてしまうこともあります。
ペットの飼育環境が改善されて心身共に負担が少ない状態で長く飼い続けることで寿命が延びましたが、その一方で脳の老化が顕著になった結果、人間と同様に痴呆状態になってしまう個体が増加している傾向があります。
ペットの脳の機能が低下してしまうと家から逃げ出して帰れなくなったり、危険な状態を把握できずに怪我をしてしまうケースもあります。脳の機能は一度低下すると回復しないため、進行を遅らせる対処療法が重要になります。また、毎日の生活の中で変化を与えて脳に適度な刺激をもたらすことで機能の低下を防ぐ方法もあります。

犬の痴呆の原因

痴呆は、まず病気から発症するタイプのものが挙げられます。脳梗塞や脳からの出血といった、脳の血管が関係した病気から起こることが多いです。これらの病気は、脳への栄養や酸素の供給を妨げることにつながり、脳の機能が低下することになるので、その結果として症状が出てきてしまいます。

また、加齢も、大きな原因の一つであると考えられています。年をとるにしたがって、脳にある神経細胞が減って脳が萎縮することも、原因の一つとなっています。この他には、ある特定の種類のタンパク質が脳に蓄積し、これが脳の伝達障害を起こし、機能を低下させてしまうこともあります。酸化物質の蓄積が脳の細胞にダメージを与えてしまうことも、原因として考えられます。

いずれにしても、痴呆を発症する原因やメカニズムに関しては、まだ解明されていないことも多いのが実情です。遺伝や食生活などが複雑に関係してくるとも言われており、今後の研究結果が待たれるところです。

犬の痴呆の予防/治療法

痴呆の予防はとても難しいので、日頃から早期発見、早期治療を意識する方法が良いでしょう。何かいつもと様子が違ったり、おかしいと感じたのでしたら、早めに動物病院の診察を受ける事が大切になります。日常的に刺激の無い生活をさせていると、リスクを高める事になるので注意です。規則正しい生活を送らせると共に、飼い主の方も痴呆が起きないよう、積極的に遊んでやったり、運動をさせるのが良いでしょう。

治療方法としては、EPAやDHA等が含まれたサプリメントや餌をあげるのが効果的です。飼育環境を変えて、広い空間を作ったり、気軽に運動や遊ぶ事が出来る環境を作るのが大切になります。ペットの名前を呼んだり、声をかける事によって、症状を改善出来る可能性が出て来るでしょう。

夜中になって騒ぐ場合は、エンドレスゲージというゲージを使うと良いです。円形で広めのゲージですが、犬はそのゲージの中で回り続けて疲労してぐっすり眠る事になります。
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