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- 飼い猫がブクブク太っていて心配です。
鶏肉、チーズ、スルメイカが好きでよくあげ...
飼い猫がブクブク太っていて心配です。
鶏肉、チーズ、スルメイカが好きでよくあげ...
獣医師への相談
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相談者:33歳/男性
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相談日:2017年03月16日
- 相談者33歳/男性
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飼い猫がブクブク太っていて心配です。
鶏肉、チーズ、スルメイカが好きでよくあげています。
最近はキャットフードはあまり食べなくなりました。どうしたらよいでしょうか?
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獣医師からの回答
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おはようございます、ご相談ありがとうございます。
猫も美味しいものを好むため、選り好みするようになります。また人と同様に、味の濃い(塩分が強い)ものや肉類を美味しいと感じることが多いようです。
鶏肉やチーズ、スルメイカといったものの味を覚えてしまい、キャットフードをおいしくないものとして区別しているのだと思われます。
まだ2歳と若い猫ちゃんのため、正しい食習慣に修正して肥満を解消する必要があります。
まず、猫での肥満は原則的に食餌療法で対処するしかありません。減量するには摂取カロリー<消費カロリーにしますが、キャットフードや猫が好むおやつなどは、少量で猫にとっては大量のカロリーが「効率よく」摂取できるものです。こちらを見直さずに運動メインで減量させることはほとんど無理なのです。必要な栄養をバランスよく取りながら、減量するには給与量を管理した減量用の処方食を使うのがなんだかんだで1番の近道になります。
しかし、好む味をを覚えてしまった猫ちゃんで処方食にいきなり切り替えても食べなさそうなことは容易に想像できます。
また、猫では無理なダイエット(絶食)をすると命にかかわる危険があります。特にすでに肥満になってしまっている猫で絶食状態が2〜3日続くだけで、飢餓状態を解消しようと体が反応して全身の脂肪を肝臓でエネルギーに変換しようとし、逆に肝臓内部に脂肪が蓄積して肝機能不全を起こします。
このことからも、動物病院で獣医師の指導の下で(相談しながら)減量プログラムを組んでもらいましょう。ダイエットが目的での受診は日常的によくあることですので、お気軽にご相談くださいね。
なおチーズは塩分が高く、腎臓に負担をかけます。猫ちゃんではどんなに食餌や健康に気をつけていても加齢だけで腎機能が低下し、腎不全になっていくことがまれではありません。また猫ちゃんは肉食の動物ではありますが、タンパク質過多の食習慣も腎臓に負担をかけます。
若いうちから腎臓にやさしい食習慣を心がけ、せめて人間が「後押し」してしまうことがないようにしてあげる必要があります。
時間をかけてじっくり取り組むことになりますが、お若い猫ちゃんの分体も健康でしょうし、まだ基礎代謝量も高い方ですから、年をとってからスタートするよりはうまくいく可能性も十分高いです。
どうぞお大事になさってくださいね。