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昨年冬に保護した元野良で猫エイズを発症していました。現在は口内炎がひどく、動物病...

獣医師への相談

相談者36歳/女性
昨年冬に保護した元野良で猫エイズを発症していました。現在は口内炎がひどく、動物病院でインターフェロンの注射をしてもらっています。注射をした次の日ぐらいは少し状態良く、よだれも減るのですが、2日もすると口内炎がひどくなり、血の混じったドロドロしたよだれがたくさん出てしまいます。ですので、週1,2回はインターフェロンの注射をしに通院しています。それとは別にビムロンを処方してもらっているので、週2回家で与えています。ですが、正直あまり効果は感じられず、気休め程度でしかありません。今の症状は口内炎だけなので、できれば近々抜歯も考えています。私としては口内炎をなんとかしてあげたいので、インターフェロンで免疫力を上げるのと同時に口内炎に直接効くような抗炎症剤などの処置もしてもらいたいのですが、病院ではインターフェロンの注射しかしてもらえません。私の家の近くには動物病院はそこしかなく、それでも車で1時間近くかかるので、今更病院を変えることもできません。ですが、このままインターフェロンだけの治療法では不安です。病院にお願いするにも、具体的にどう言っていいのかよくわかりません。何かアドバイスをいただければと思います。
猫は今のところ食欲もあり、カリカリも食べられますが、口内炎がひどくなると、食べるのがつらそうです。体重は少し大きい猫なので6kgあります。ただトイレの回数が多く、1日に4回〜7回ぐらいします。1回の量も多く、砲丸玉ぐらいの大きさのおしっこ玉ができます。匂いはありませんが、回数が多いのが気になりますが、3ヶ月前に血液検査をしたときは腎臓の数値は正常でした。
よろしくお願いします。
獣医師からの回答
口内炎がひどいとのこと、見ていてもお辛いことと思います

エイズの発症によるものとすると完治は難しいので、抑えていく治療になってしまうと思います

インターフェロンが主な治療になっているとのことですがそれ自体は問題ないと思います
消炎剤や抗生物質も効果があることもあるかもしれませんね
一時的だとしてもそれが効果があるかもしれないなら使ってみたいと、そのままお伝えいただいていいと思います。

インターフェロンだけの治療では不安に思っていること、そのこともそのままお伝えいただいていいと思いますよ。
特に飼い主さんの方からアプローチがないと、先生もこのままでいいのだなと思われているかもしれません。
面と向かうと、お話しできなくなってしまわれる場合には、ご不安な点を書き出してそれを読んでいただくのもいいかもしれません。

尿に関しては、確かに回数が多めかなと感じます
血液検査だけではわからないこともあるので、尿検査なども併せてごきぼうされてみてもいいでしょう。
また、血液検査に関しては3か月たつと変化が出ている可能性もあります。
再度尿の回数が多いことが気になるとお話しされてみて血液検査をご希望になられてみてもいいかもしれません
相談者36歳/女性
ありがとうございます。
今度病院に行ったときに先生に話してみたいと思います。
抜歯を考えているのですが、それ自体口内炎に効果があるのでしょうか?麻酔を使うことになりますし、猫への負担を考えると少し不安です。
後、口内炎が悪化してよだれがひどいときに家でできる処置などはありますでしょうか?今は、口の周りをペット用のウェットティッシュで拭くぐらいしかできていません。口の周りを拭いただけではすぐに口の中からよだれが出てきてしまいます。口の中まで拭いたりしてもいいものでしょうか?もし口の中まで拭くとしたら、何で拭けばいいのでしょうか?
今は家では、病院からもらったビムロン以外に乳酸菌や口内の菌に効果がありそうなサプリメントを与えています。
獣医師からの回答
こんにちは。愛猫ちゃんの治療、看護に奮闘されているとのこと、肉体的にも精神的にも大変な日々を過ごされているとお察しします。

先日とは別の獣医師ですが、回答させていただきます。

まず抜歯についてですが、これは効果がある猫ちゃんとそうでない猫ちゃんの個体差があります。抜歯+薬による治療で大きく改善する個体もいれば、ほとんど効果のない個体もいます。
それでも痛みがひどく薬だけで対応が難しい場合は、私自身もやはり全身麻酔での抜歯をお勧めしていますし、論文では多少なりとも効果があったという報告が日本からも出ています。…が、相談者様の愛猫ちゃんは猫エイズに罹患されているとのことですので、全身麻酔をきっかけに症状が酷くなったりする可能性はあります。個人的には猫エイズや猫白血病の猫ちゃんに関しては、手術は積極的にはおすすめしていません。しかし、論文的には猫エイズの個体でも抜歯が有効であるという報告もありますので、どうしても内科治療がうまくいかず体重も減ってくるようであればリスクはありますがトライしてみてもよいかもしれません。実施するかどうかは、担当の獣医師とよく相談して頂いたほうがよいかと思います。

また、インターフェロンや抗生剤と同様に免疫抑制量でないステロイド剤の投与も猫の歯肉炎の管理に有効と文献的にも、実際の臨床的にもいわれています。
獣医師からの回答
さて、現在よだれがひどい時はお口のまわりをウェットティッシュで拭いてもらっているとのことですが、その対応でよいと思います。口の中は痛いので、拭こうとすると嫌がって口周りを触られるのを警戒するようになるかもしれません。

よだれが毛についたままになると皮膚が悪くなる原因にもなりますので、都度拭くのは大変だと思いますが引き続き綺麗にしてあげるとよいかと思います。

現在はインターフェロンとサプリメントの投薬なのですね。やはりよだれが酷く、痛みが強いようですので、それを動物病院の先生に伝えてステロイド剤や非ステロイド性消炎鎮痛剤を使用して痛みと炎症をコントロールして頂いたほうがよいかもしれませんね。どんな薬剤を使うかは先生個人個人の考えがありますので断言はできませんが、まずは痛みが強いということを相談されるとよいのではないでしょうか。

お大事にどうぞ。
相談者36歳/女性
ありがとうございました。
とても参考になりました。
抜歯については、担当の先生と相談して検討したいと思います。少しでも効果があるなら何でもしてあげたいと思っています。
口の周りを拭くだけでいいのであれば、家でも積極的にできますし、少しでも清潔にしてあげればお思います。