- 相談者40歳/女性
-
猫の3種類混合ワクチン接種についてです。
獣医さんによって、
1,子猫は2回接種（初回から1ヶ月後）、大人は1回、以降年1回
2,大人も子猫も初回は2回接種（初回から1ヶ月後）、以降年1回
と、やり方が違うようです。
どちらがよいのですか？
個人的には、ワクチンはノーリスクではないと思うので、余分にしなくて済むならそれにこした事ないと思っています。
また、2のようなケースで、大人も子猫も2回する意味を教えてください。
-
獣医師からの回答
-
ご相談ありがとうございます。
ワクチンについては種類や接種方法など様々あって難しいですよね。
基本的には各先生の考え方・その地域で現在流行している伝染病などによって違いが出てくると思います。
ですので、ご相談にあるようにどちらが良いかは一概に言えません。
初回接種で２回行うのはブースター効果を期待してのことだと思います。
ブースター効果とは２回目接種を行うことでより強い抗体を作る効果です。
成猫の場合、その子が今までどのような免疫を獲得してきたかわからない（正確には細かい検査をするとわかるものも多いですがかなりの時間とお金がかかります）ので、大人なんだからある程度の抗体は持っているだろうと考えればわざわざブースター効果を期待しなくても初回から１回接種でいいのではないか、となりますし、
いやいや、わからないからこそきちんと抗体を作ってあげたい（もしくはもし抗体を持っていなかったら１回接種ではワクチン効果が低い）と考えれば初回２回接種になると思います。
子猫の場合はこれに加えて母子免疫（母猫からもらう免疫）が影響するため（母子免疫は子猫の体内で自然に消えていくのですが、個体差・抗体の種類によっての差などがありいつ何が消えたかははっきり言えません）、初回１回ではしっかり抗体を獲得できたか不安ということもあり、２回接種以上（３回接種などの先生もいらっしゃいます）が基本的な考え方です。
お住まいの地域での現在の伝染病事情などはその地の先生が一番詳しいと思いますので、どの接種プログラムが適しているか、猫ちゃんの年齢なども含めかかりつけの先生と相談することになると思います。
ワクチン接種のリスクとメリットを天秤にはかりながらどれが一番猫ちゃんにとっていいことなのか選んであげてくださいね。
獣医師からの回答
- 相談者40歳/女性
-
ありがとうございます。
近所の比較的近いエリアの獣医さんの中で上記のようなやり方の違いがあったもので。。。
年齢を考慮する場合、ワクチン接種が可能なのは、何歳位まででしょうか。
一般的な基準があれば、教えてください。
基本的に食欲もあって元気そうなら出来るのでしょうか。
先生によってやり方が違うとなると、自分の飼育経験や基礎知識も含めて、その上で納得のいくほうを選択したいです。
-
獣医師からの回答
-
こんにちは。
ワクチン接種は色々の先生の考え方、地域の病気の流行などの違いなどなど複雑で難しい問題ですよね。
年齢や一般的な基準についてのご質問についてですが、
・年齢は制限がなく何歳になっても接種可能ですが、もちろん体調に問題がないこと が前提になります。
ご相談のとおり、元気食欲もあり、ワクチン接種前の先生の診察で問題なければ大 丈夫だと思います。病院によってワクチン前に問診や一般的な診察で問題ないこと 確認されるかと思います。
高齢で持病があっても、もしその持病が接種に影響しないもと先生が判断されて接 種できることもあります。
幼児や高齢であれば人と同じく抵抗力（免疫力）は元気な2～7歳前後の猫ちゃんと 比べ低いので、ワクチン接種をして防げる感染症は予防してあげようという考え 方もあります。
・３種混合ワクチンの中に含まれる病気をすでにかかってしまっている病気の場合、 予防効果が期待できない場合もあるので、これは獣医さんと良く相談して接種する メリットがあるかどうか検討してもらうといいかと思います。
私の飼っている猫は猫の風邪（猫伝染性鼻気管支炎）にかかっていた事があり、こ の病気に対してはワクチンの効果がありませんが、他の病気の予防のため接種して ます。
患者さんの不安や猫ちゃんにとってよりよい生活を送れるように相談があれば動物 病院では病気以外の事でも相談に対応してくれる病院が多いかと思いますので、お 近くの病院に遠慮せずお問い合わせてみてください。
回答が長くなってしまい、申し訳ありません。
これから、一緒に長く安心して病気にならないよう健康で暮らすために頑張って下 さい。
- 相談者40歳/女性
- ありがとうございました！