失恋から立ち直れない…つらいときの乗り越え方
2019.07.29
誰しも1度は失恋をしたことがあるのではないでしょうか。すぐに立ち直ることができるときもあるかもしれませんが、難しいときもありますよね。
そこで今回は、失恋したときの立ち直る方法について、精神科医の神楽坂やちまが解説します。
涙を流すとストレスや不安が緩和され、スッキリした気分になることがさまざまな研究で示されています。
無理に涙をこらえずに、つらいときは泣きましょう。
仕事や趣味などに没頭することで失恋のことを忘れる方も多いでしょう。しかし、失恋のつらさで好きなことすら手に付かないときは、仕事を休むなど、思い切って数日間休養しましょう。
睡眠不足はメンタル面に悪影響を及ぼします。普段健康的な生活を送れていなかった人は、この際に十分に睡眠をとり、栄養バランスの取れた食事をして健康な体にリセットしましょう。
休養のポイントとしては、考えすぎを防ぐために何週間も休みすぎないことです。
一人でいると元恋人を思い出してしまうというときは、友人や家族など心を許せる人と会うようにしましょう。人と話すことで気が紛れますし、孤独感を抱く時間を減らすことができます。
一人のほうが落ち着くという場合は、運動や勉強など、自分が打ち込めるもので気をそらすとよいでしょう。
無理に忘れようと思う必要はありません。しかし、あまりにも高頻度に思い出すことでつらい気持ちを引きずってしまう場合は、環境から整えていきましょう。
元恋人を思い出すきっかけとなってしまう物や写真などは、断捨離するか一旦目に入らないところに片付けましょう。家具や食器など、一緒に使っていたものを新調してもよいでしょう。
髪型やメイク、服装の雰囲気を変えてみるのも1つの手です。気分転換にもなりますし、新たな恋に前向きになれるかもしれません。
心理カウンセリングは、恋愛の悩みでも気軽に受けることができます。相手と真剣に付き合っていた場合や結婚を考えていた場合は、精神的な負担が特に大きく、混乱するものです。
自分の気持ちを整理したい、誰かに思いを聞いてほしい、心の調子を少しでも取り戻したい、そのような場合はぜひカウンセラーに頼ってみてください。
恋愛の悩みで相談される人は多くいます。「これくらいのことで」と思わず、一度相談してみると思わぬ気づきを得られるかもしれません。
食欲不振や不眠・仮眠、抑うつなどの症状が2週間以上続いて、日常生活に支障が出ている場合は、心療内科や精神科を受診しましょう。薬物療法や認知療法などで、症状を改善していくことができます。
悪化してからでは遅いため、放置せずに早めに自分をケアしてあげましょう。
結婚を考えていたときに失恋すると、早く次の相手を見つけなければと焦るかもしれません。仕事で責任が大きい場合は、早くいつもの心の状態に戻さなければと考えるかもしれません。
しかし、まずは一度冷静になって「~しなければ」という考えは置いておきましょう。今自分は傷ついているんだ、つらい時期なんだと受け入れて、無理に頑張ろうとせずに心を休ませましょう。きっとまた前を向ける時期が自然にやってきますよ。