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要介護認定はどのような基準で設けられているのでしょうか。 自分でも調べてみたの...

介護士への相談

相談者22歳/男性
要介護認定はどのような基準で設けられているのでしょうか。
自分でも調べてみたのですが、基準時間等の要素がよく分からない状態です・・・。

宜しくお願い致します。
介護士からの回答
要介護認定についての相談ですね。
ご自分でもいろいろと調べられたのですね。
保険関係のことはとても難しいことが多いですよね。

介護認定での基準時間は、介護が必要な方に対する
介護の手間(介護に必要な時間)を「分」という単位で表したものです。
その方の障害や能力・介助方法を統計データに当てはめ相対的に
どの程度かかるのかを示します。

統計データーは、1分間タイムスタディーというもので
約3500人の介護施設利用者などの48時間の介護に要する
時間をデータ-化したものです。

1次判定のときに、認定調査員が訪問し本人や直接介護をしている方から
できることやできないこと、どうしたらできるか・介助がどこまで必要か
または、頻度はどうかなどを聞き取ります。
その結果を、パソコンで統計データーから最も近い高齢者のデーターを探し
出して要介護認定等基準時間を推計する樹形モデルに当てはめて時間を算出
しています。

その項目は8つの生活場面の食事・排泄・移動・清潔保持・間接生活介助
(掃除や洗濯・食事準備など)機能訓練関連・医療行為・BPSD関連
(徘徊捜索や不潔行為の後始末など)や、認知症による介助の負担を考慮した
認知症加算もあります。

1次判定ではこのように時間が算出されて2次判定になります。

2次判定では保健・医療・福祉の学識経験者が5人ほど集まり
1次判定の結果と、聞き取り調査時の特記事項などを考慮したうえで
最終的な判定が出てきています。

このように、介護認定の基準が設けられ介護度が決まってきます。

パソコンやスマホでも樹形モデルの簡単なイメージを見ることが
できたり、中間評価の表などが見ることができます。

参考にしてみてください。

ご存知とは思いますが、もしも介護認定についておかしいのでは?と
思うときには、不服申し立てもできますのでご利用ください。

また、1次判定の訪問調査時に、ただでき・できないを伝えるだけでなく
ここまではできるけど、ここからはこのような介助や工夫が必要ですなど
調査員に詳しく伝えていくことも、正確な判定に繋がっていきます。

このような説明でご理解いただけたでしょうか?
わからないときは、またご質問くださいますようよろしくお願いいたします。