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祖母のデイサービスを探しています。 要介護1ですが、自分で食事もトイレも入浴も...

介護士への相談

相談者32歳/女性
祖母のデイサービスを探しています。
要介護1ですが、自分で食事もトイレも入浴もできるので楽しんでこられたらいいと思っています。
少人数の規模の民家型デイサービスはどうですか?
施設っぽくなくいい気がしたのですがいかがでしょうか?

施設によってのメリット、デメリットを教えてください。
介護士からの回答
楽しむことを重視させてあげたい、おばあさん想いのお孫さんなんですね。
歳をとると、なかなか楽しめる機会も減ってきますから、
そのようなチャンスを物理的に設けてあげることは本当に大切ですよね。

おばあさんは、要介護1で、ほぼ自分のことは
自立されていらっしゃるようですね。

一つ、入浴の例で考えてみましょう。
現実をみていると、なかなか自宅で入浴が出来ないので、
デイサービスに行って入浴させてもらう、という目的の方も多いようです。

ご相談者様はもしかしたら、施設のデイサービスでの入浴は、
午前中或いは午後だけで入浴を済ませなければならないという施設側の都合から、
次から次へと入浴をしていかなければならないので、
楽しむということは二の次…というようなイメージを持たれていますか?

確かに、そういうデイサービスもありますが、今は、
午前中だけで入浴業務を済ませずに、一日をかけて出来る限りゆっくりと
入浴を楽しんでもらう方針の事業所も出てきているようですよ。
もちろん、宅老所などのように少人数規模であれば、
スタッフもマンツーマンでついてくれることが多いので、
楽しみながら入浴が出来る機会は増えるかもしれません。

小規模であれば、スタッフの数も少ないでしょうが、
大人数の利用者さんに目を届かせる必要もないので、
大規模の事業所よりもゆったりと過ごせるかもしれませんね。

ただ、小規模ということは利用者さんの数も少ないので、
うまく輪の中に入れればこの上なく楽しいでしょうが、
それが出来なかった時には身の置き所がなくなってしまうことも考えられます。

話がそれました。施設のメリット・デメリットですよね。
食事・入浴・午睡・排泄・レクリエーション等全てのサービスにおいて
小規模・大規模によるメリット・デメリットが違いますので、ここでは、
ご相談者様が気にかけている「楽しさ」で考えましょう。

一番は、利用する方が何を楽しみとしているかによると思います。
例えば大人数でワイワイと会話やレクリエーションを楽しみたいのであれば、
小規模事業所は物足りなくなるかもしれません。
また、リーダーシップをとりたくなる様な方にとっても、
小規模だと満足できないかもしれませんね。
逆に、何か一つのことに没頭できるようなことを楽しみとされたり、
他者と一から関係を築いていくことが苦手な方にとっては、
大人数はデメリットになるでしょうね。

また、前述した入浴に関しても、マンツーマンよりも大人数の方が、
銭湯(温泉)に行っている気分がして楽しい、という方もいらっしゃいます。
この場合、小規模の民家型デイの入浴では、少し寂しいかもしれません。

ですからまずは、利用する本人がどのような事に楽しみを見いだせそうなのか、
よく話を聞いてから、出来れば実際に体験させてもらうことをお勧めします。

いきなり介護保険を使わずに、お試し利用というサービスを
実施してくれているデイサービスもあるはずです。
また、施設見学に本人以外の家族や親族が訪れて、
「おばあちゃん、楽しそうで良かったよ~」と利用を勧め、
実際に利用してみたら「全然ダメじゃない~」というケースもよく聞きます。
ですから、体験が無理で施設見学だけであっても、
ご本人様が同行されることをお勧めします。

何か所も回ることは、身体にも負担がかかるので難しいでしょうが、
一度通ってみてダメで、また新たな所へ行って…という気力・体力を持つことも
難しいかもしれません。
しかし介護が必要になると、自分の価値を社会的に見出せずに
自宅に閉じこもりがちになる高齢者が多くみられますが、
「100回の訪問系サービスよりも1回の通所系サービス」と言われる理由は、
やはり他者と関係をもたなくなると刺激がなくなり、
身体の機能も衰えやすくなります。
ですからなんとかして、デイサービスなど自宅から出る機会を多く
設けることは、後々のことを考えれば本当に大切になってきます。

是非、おばあさまに合うデイサービスが見つかると良いですね。