朝起きた瞬間に、首を動かそうとして激痛を感じたこと、誰もが一度は経験があると思います。 寝違えは、首の痛み加えて、特定の方向を向けず、一日中不快な気持ちになりますよね。

今回は、寝違えが起こる原因やその対処法などについて、医師に解説していただきました。

同じ方向を向き続けると寝違えやすい?

寝違えとは、首や肩の筋肉に起こる炎症です。いわゆる筋肉痛と同じたぐいと考えると分かりやすいでしょう。 普段使っていない筋肉を長時間にわたって使うと、痛みが起こります。

また、動かさなくても長時間じっと力を入れていると(例えば、重いものを持ち続ける)同じように痛みを感じますが、これと同じ状態が寝違えです。睡眠中に一定の方向をずっと向き続け、かつ力が入っていると、首や肩の筋肉に負担が掛かり、炎症が起こります。

短時間だと問題ありませんが、これが一晩続くと痛みとして自覚するようになります。また、睡眠中に夢を見ていたり、何かの理由で強く力が入った状態だったりすると、この寝違いは悪化するようです。

マッサージはNG!? 寝違えたときの正しい対処法

寝違えてしまった場合に、もんだり無理に首を回したりすることがありますが、これは逆効果で、炎症を起こしてダメージを受けた筋肉をさらに悪化させることになります。なるべく力を入れないようにして、筋肉を休めましょう。また、少し冷やした方が症状は楽になります。

あまりにも痛みが強い場合は、鎮痛剤の飲み薬もある程度は効果的です。

【医師からのアドバイス】

寝違えを防止することはなかなか難しいですが、一つは枕選びがポイントとなります。寝返りを打っても、首に無理な力が掛からないように、首や頭の形にフィットしたものが理想的です。

あとは、どうしてもストレスが多いときには、寝ているときに筋肉に力が入るようです。精神的なストレスはなるべくためないようにし、寝室の環境(明るさや温度、音)にも十分注意を払うとよいですね。

(監修:Doctors Me 医師)