日々生活する中で感じる、疲労。この疲労には、肉体疲労精神疲労があります。具体的に何が違うのか、またどのような原因で疲労を感じるのかなどは、意外と自分では理解できていない人も多いかもしれませんね。

今回はこの2つの言葉の意味と、それぞれの疲労にどう対処すればよいかについて、医師に解説してもらいましょう。

「肉体疲労」を感じるメカニズム

“筋肉疲労”ともいいますが、スポーツや重労働をした後や、長時間筋肉を使い続けたときに起こるものです。

筋肉を使うと、疲労物質が分泌します。この物質は近乳酸ではなく、近年ではFF(ファティーグファクター)と呼ばれるタンパク質か体内に出現することが分かり、これが疲労の原因物質といわれています。そして、この老廃物が体内に溜まり、さらに慢性的な疲労となってくると、倦怠感浅い眠り、免疫力の低下、気力の低下、眠気がとれないなどの症状が出てきます。

「精神疲労」を感じるメカニズム

その名の通り、精神的ストレスからくる疲労をさします。人間関係や家族関係、仕事の悩み、ショックな出来事など、肉体疲労に比べ原因は個々で異なるだけでなく、精神疲労の度合いも、原因によって大きく違い、複雑です。

人はストレスを感じると、ストレス反応が体内で行われます。このストレス反応が限界を超えてしまうと、体内の各場所へ刺激を始めてさまざまなホルモンが分泌し、逃避行動の準備を始めます。このような反応が日々行われていますが、ストレスが慢性化したり、許容できないようなストレスであると、先述した逃避行動の体内反応が限界に達してしまいます。その結果、下痢胃痛、頭痛、肩こり、不眠など、肉体疲労のように症状として出現してきます。

では、これらの疲労にはどう対処すればよいのでしょうか。

疲労を和らげる方法1:休養

肉体疲労は十分な休養があれば、ほとんどの場合、回復します。十分な睡眠がとれなくても、日中5分ほど目を瞑るだけでも、大きく違ってきます。睡眠が精神疲労を軽減させる効果はしっかりあるのです。また、休養は身体を休めるだけでなく、気晴らしをする時間でもあります。自分の趣味に没頭したり、気分転換するなどして上手に対処しましょう。

疲労を和らげる方法2:食事

特に精神疲労には、バランスのよい食事が何よりも大切です。鶏の胸肉やマグロ、カツオなど筋肉をよく使う動物には、FRと呼ばれる回復物質が多く含まれています。そのため、このFRが含まれる食事を意識的に摂取してみるのをお勧めします。

疲労を和らげる方法3:運動

適度な運動には、疲労回復リラックス効果があります。ウォーキングやストレッチのような軽めの運動をお勧めします。定期的な運動は、疲労しにくい体をつくることにもつながりますよ。

医師からのアドバイス

大切なのは、肉体疲労や精神疲労を慢性化させないことです。ストレスの多い現代では難しいことかもしれませんが、日頃から自身の身体を大事にしてあげてくださいね。

(監修:Doctors Me 医師)