虫歯が舌癌になる原因は?

舌癌(ぜつがん)とはその名の通り、舌にできる癌をいいますが、原因についてはさまざまな因子が絡んでいます。しかし、中には自ら気をつけることで予防し、リスクを下げられるものもあります。それが虫歯です。虫歯が必ず癌を引き起こすわけではありませんが、虫歯も癌を引き起こす原因の一つになりえるのです。

虫歯は、小さい虫歯の間に治療をうければそれほど問題はありませんが、大きな虫歯になると穴が開いていたり歯の一部が欠けてしまいます。特に下の奥歯は大きな虫歯になることが多く、また舌の縁とこすれやすい場所です。食事や会話のたびに舌は細かく動くため、虫歯とこすれる力が一回一回は弱くても一日何度も擦れ、それが何年も重なると大きなダメージを引き起こします。何度も擦れることで表面の細胞が変化し、がん細胞になる可能性もあります。同様に歯磨きの磨き残しなどで歯の表面がざらざらしている場合にも注意が必要です。磨き残しについては定期的に清掃をうけることで予防を心がけましょう。

また虫歯のある口腔内は決して清潔とはいえません。細菌が多いことで身体にほかのさまざまな病を引き起こし、免疫力が低下すると、結果、がん細胞への抵抗性を弱めてしまいます。

歯科検診で舌癌を見つけることができる!?

一番大切なのは早期発見です。仮に舌癌が発症した場合にも段階によりかなり予後は変化します。舌癌は内臓の癌と比較して会話や食事など社会生活にかなりの影響を与えます。広範囲の手術を行うと、場合によっては見た目でも気づかれてしまいます。

しかし、現在治療は進歩しているため、早期発見によりほとんど日常生活に影響がない治療法も行われています。歯医者に行くことを敬遠し虫歯が大きくなってしまう方もいますが、虫歯の治療や定期健診の際に異常がみつかり、早期発見となる方もいらっしゃいます。そのためにも、歯科医の定期的な受診と、早めの治療をお勧めします。