夏本番に多い熱中症ですが、予防として、体を冷やしておくことが有効です。
しかし、ただやみくもに冷やすのも体に悪影響。どのように冷やせば、効率良く熱中症を予防できるのでしょうか?
今回は、熱中症予防での「身体の冷やし方」を医師に詳しく聞いてみました。
【熱中症の症状】
・めまい
・ほてり
・筋肉のけいれんやこむら返り
・だるさ
・吐き気
・汗が出すぎる、または全く出ない
・体温が高い
・意識に異常があり、呼びかけへの反応がおかしい
・いつも通りに動けない
【身体の部位と動脈】
・首の横側:頸動脈
・わきの下:腋窩(えきか)動脈
・足の付け根(体の前面):鼡径(そけい)動脈
・ひざの裏:膝窩(しつか)動脈
いずれもかなり大きな血管で、皮膚の近くを通っています。
これらの部位に、保冷剤をタオルに包んだものを当てれば、効率的に体温を下げることができます。
顔面や額も、服から出ており、血管密度が高いので冷やすと効果的です。
それ以外の部位については、ちょっと疲れたなと思ったり、水分補給するタイミングで気持ちいいと思う程度に冷やすとよいでしょう。
また、子どもは、体温調節機能が未熟で、全身に占める水分割合が高く、表面積が大きいため、大人よりも外気温の影響を受けやすいです。
さらに、自分の症状を訴えられないので、以下のような症状に大人が早く気づいて、対策することが必要です。
・何となく元気がない
・排尿の回数が少ない
・顔色が赤い
これらの症状が見られたら、すぐ対応しましょう。
保冷剤を直接肌に当てたり、冷凍庫で凍らせたタオルを使うと、凍傷になることもありますので、保冷材は必ずタオルに包んで使用し、冷たい水で絞ったおしぼり程度の温度にしてください。
また、冷たい飲み物を飲みすぎると下痢をすることもあり、消化に体力を消耗します。飲み物は、常温からやや冷たい程度にしましょう。
また、炎天下の作業は一人ではおこなわず、複数人で安全や意識を確認し合いながらおこなうことが大切です。
(監修:Doctors Me 医師)
しかし、ただやみくもに冷やすのも体に悪影響。どのように冷やせば、効率良く熱中症を予防できるのでしょうか?
今回は、熱中症予防での「身体の冷やし方」を医師に詳しく聞いてみました。
熱中症とは身体がどうなることですか?
熱中症とは、高温・多湿の環境に体が適応できずに生じる、さまざまな症状をさします。【熱中症の症状】
・めまい
・ほてり
・筋肉のけいれんやこむら返り
・だるさ
・吐き気
・汗が出すぎる、または全く出ない
・体温が高い
・意識に異常があり、呼びかけへの反応がおかしい
・いつも通りに動けない
熱中症予防には、身体をどう冷やすと効果的ですか?
熱中症予防で効率的に体温を下げるには、大きい血管が体の表面に近くを通っている部分を冷やすことが重要です。【身体の部位と動脈】
・首の横側:頸動脈
・わきの下:腋窩(えきか)動脈
・足の付け根(体の前面):鼡径(そけい)動脈
・ひざの裏:膝窩(しつか)動脈
いずれもかなり大きな血管で、皮膚の近くを通っています。
これらの部位に、保冷剤をタオルに包んだものを当てれば、効率的に体温を下げることができます。
顔面や額も、服から出ており、血管密度が高いので冷やすと効果的です。
熱中症予防で身体を冷やすとき、いいタイミングはありますか?
首は歩いていても冷やせるので、暑い時期のアウトドア活動などでは、特に症状がなくても保冷剤入りのマフラーのような器具を使って熱中症予防しましょう。それ以外の部位については、ちょっと疲れたなと思ったり、水分補給するタイミングで気持ちいいと思う程度に冷やすとよいでしょう。
また、子どもは、体温調節機能が未熟で、全身に占める水分割合が高く、表面積が大きいため、大人よりも外気温の影響を受けやすいです。
さらに、自分の症状を訴えられないので、以下のような症状に大人が早く気づいて、対策することが必要です。
・何となく元気がない
・排尿の回数が少ない
・顔色が赤い
これらの症状が見られたら、すぐ対応しましょう。
熱中症予防で身体を冷やすときに、注意すべきことは?
首の真後ろを冷やしすぎると、頭痛が起きたり、体が汗をかかなくても良いと判断してしまい発汗が少なくなってしまう可能性があります。冷やすのは首の横、耳の下の位置がベストです。保冷剤を直接肌に当てたり、冷凍庫で凍らせたタオルを使うと、凍傷になることもありますので、保冷材は必ずタオルに包んで使用し、冷たい水で絞ったおしぼり程度の温度にしてください。
また、冷たい飲み物を飲みすぎると下痢をすることもあり、消化に体力を消耗します。飲み物は、常温からやや冷たい程度にしましょう。
最後に医師からアドバイス
熱中症予防で身体を冷やす場合、 一箇所ばかり冷やしたり、長時間低温にさらすのではなく、衣服の工夫や日差しを避けるなどの対策を併用しましょう。また、炎天下の作業は一人ではおこなわず、複数人で安全や意識を確認し合いながらおこなうことが大切です。
(監修:Doctors Me 医師)