健康診断などで、白血球が多いと診断されたり、逆に少ないと診断されることがあり、どう悪いのかわからないことってありますよね?
そもそも白血球の働きをよく知らない人も少なくありません。そこで、今回は白血球についてご紹介します。
□白血球は外部からの敵を攻撃する役目がある
□病気により正常値を下回ったり上回ることがある
□気になるときは病院で受診を
血液の中には、いろいろな役割のある成分があります。中でも白血球の役割というのは、外部からの攻撃から体を守るための役割があります。
外部からの攻撃というのは、細菌やウイルスなどの体調不良を引き起こす要因のことです。風邪などを引いた場合、自分の体を守るために白血球は急激に増加します。
そして、血中に含まれる、細菌やウイルスなどを自己の体内に取り込んで、分解してしまいます。分解されると、細菌やウイルスは無毒なものへと変化します。
そのため、一時的に増加している場合は、重篤な病気というよりも、単なる細菌感染によるもののことがあるんです。
白血球は、血液の成分の一つですので、白血球の数というのは血液検査によって調べることができます。
血液というのは、非常に優秀なもので、血液内の成分量はもちろん、様々な病気を調べることができるのです。
白血球の正常値というのは、幅があるものですが、およそ3500~9000/μLが一つの目安となります。検査する医療機関などでも基準値と明記されている範囲に若干の差はあります。
もちろん、白血球というのは体調により数が変動します。炎症を起こしていたり、薬を服用しているとすぐにこの正常値を超えてしまったり、下回ってしまったりします。
ですので、1回正常値を下回ったからといって、いきなり重篤な病気に陥っているということではないですのでご安心ください。そのような場合は、再検査をして再度血液を調べなおします。
白血球が増える病気というのは、実はほかにもあるのです。
感染症といいますが、要するに細菌やウイルスにより体を侵される諸々の風邪の諸症状のことを言います。熱が出ていたり、関節痛がある場合は、感染症による炎症のしるしです。
白血球が戦っている状況ですので、数はかなり増えています。
白血球が増えるのは、体内で代謝がうまくいっていない、ホルモンに異常があるといった場合にも起こります。
生活習慣病の一種でもある痛風、1型糖尿病が悪化した場合に起こる糖尿病性ケトアシドーシス、腎不全などで起こる尿毒症などでも白血球が増えてしまうのです。
通常レベルの病気の場合は、一部のウイルス感染や薬の副作用などにより、一時的に減少してしまうことがあります。
これらについては、適切に病気を治療することにより、問題なく回復させることができるでしょう。
また、白血球が減少する最も大きな要因としては、がんの治療を行っている場合です。がんというのは、細胞が異常に成長するという病気です。
化学治療により、がん細胞の成長を抑制させます。その時に、成長の早い白血球の成長も阻害されてしまいます。そのため、がん治療中というのは、白血球の数がかなり少なくなります。
がんの治療により、感染症が起こりやすいというのは、このためなのです。
白血球が少なくなるとどのようなことが起こるのでしょうか? ここでは、がんの治療ではなく通常の感染症などで、白血球が減少した場合のことについてご紹介します。
白血球が減少すると、疲労を感じやすくなります。症状によっては、貧血に似た症状といってもいいでしょう。それに加えて、顔色が悪くなったりします。
白血球というのは、細菌などから体を治す働きがあります。ですが、白血球が減少すると、細菌などの耐性が極端に少なくなってしまいます。
そのため、傷口からの細菌の侵入を許してしまい、炎症を起こしてしまい傷の回復が遅くなってしまいます。
外的と戦う細胞が減少してしまっている状態なので、例えば人ごみにいった時に風邪やインフルエンザなどをもらいやすくなるなど、平常時に比べ感染症にかかりやすくなってしまいます。
病気により一時的に増減してしまうことがあります。
そこまで牙城に反応する必要はありませんが、時に危険な状況がありますので、気になる場合は病院で受診するようにしましょう。
(監修:Doctors Me 医師)
そもそも白血球の働きをよく知らない人も少なくありません。そこで、今回は白血球についてご紹介します。
要チェック項目
□白血球は外部からの敵を攻撃する役目がある
□病気により正常値を下回ったり上回ることがある
□気になるときは病院で受診を
そもそも白血球とは
そもそも、白血球とはどのようなものなのかわからないという人もいるでしょう。白血球というのは、血液の中の一つの成分のことを言います。血液の中には、いろいろな役割のある成分があります。中でも白血球の役割というのは、外部からの攻撃から体を守るための役割があります。
外部からの攻撃というのは、細菌やウイルスなどの体調不良を引き起こす要因のことです。風邪などを引いた場合、自分の体を守るために白血球は急激に増加します。
そして、血中に含まれる、細菌やウイルスなどを自己の体内に取り込んで、分解してしまいます。分解されると、細菌やウイルスは無毒なものへと変化します。
そのため、一時的に増加している場合は、重篤な病気というよりも、単なる細菌感染によるもののことがあるんです。
白血球の適切な数値とは?
白血球は、血液の成分の一つですので、白血球の数というのは血液検査によって調べることができます。
血液というのは、非常に優秀なもので、血液内の成分量はもちろん、様々な病気を調べることができるのです。
白血球の正常値というのは、幅があるものですが、およそ3500~9000/μLが一つの目安となります。検査する医療機関などでも基準値と明記されている範囲に若干の差はあります。
もちろん、白血球というのは体調により数が変動します。炎症を起こしていたり、薬を服用しているとすぐにこの正常値を超えてしまったり、下回ってしまったりします。
ですので、1回正常値を下回ったからといって、いきなり重篤な病気に陥っているということではないですのでご安心ください。そのような場合は、再検査をして再度血液を調べなおします。
白血球が増える病気とは
白血球が異常に増える病気というと、まず思い浮かべるのが白血病ではないでしょうか。ですが、血液検査によって白血球が多い場合で、いきなり白血病である可能性というのは非常に低いです。白血球が増える病気というのは、実はほかにもあるのです。
感染症
感染症といいますが、要するに細菌やウイルスにより体を侵される諸々の風邪の諸症状のことを言います。熱が出ていたり、関節痛がある場合は、感染症による炎症のしるしです。
白血球が戦っている状況ですので、数はかなり増えています。
代謝・内分泌異常
白血球が増えるのは、体内で代謝がうまくいっていない、ホルモンに異常があるといった場合にも起こります。
生活習慣病の一種でもある痛風、1型糖尿病が悪化した場合に起こる糖尿病性ケトアシドーシス、腎不全などで起こる尿毒症などでも白血球が増えてしまうのです。
白血球が減少する病気とは
白血球が少なくなるということは、白血球がかなり使用され、作られる速度を上回ったときに減少します。通常レベルの病気の場合は、一部のウイルス感染や薬の副作用などにより、一時的に減少してしまうことがあります。
これらについては、適切に病気を治療することにより、問題なく回復させることができるでしょう。
また、白血球が減少する最も大きな要因としては、がんの治療を行っている場合です。がんというのは、細胞が異常に成長するという病気です。
化学治療により、がん細胞の成長を抑制させます。その時に、成長の早い白血球の成長も阻害されてしまいます。そのため、がん治療中というのは、白血球の数がかなり少なくなります。
がんの治療により、感染症が起こりやすいというのは、このためなのです。
白血球が減少するとどうなる?
白血球が少なくなるとどのようなことが起こるのでしょうか? ここでは、がんの治療ではなく通常の感染症などで、白血球が減少した場合のことについてご紹介します。
疲れやすくなる
白血球が減少すると、疲労を感じやすくなります。症状によっては、貧血に似た症状といってもいいでしょう。それに加えて、顔色が悪くなったりします。
怪我が治りにくい
白血球というのは、細菌などから体を治す働きがあります。ですが、白血球が減少すると、細菌などの耐性が極端に少なくなってしまいます。
そのため、傷口からの細菌の侵入を許してしまい、炎症を起こしてしまい傷の回復が遅くなってしまいます。
感染症になりやすい
外的と戦う細胞が減少してしまっている状態なので、例えば人ごみにいった時に風邪やインフルエンザなどをもらいやすくなるなど、平常時に比べ感染症にかかりやすくなってしまいます。
多くても少なくても要注意
今回は、白血球についてや白血球が多い場合や少ない場合についてご紹介させていただきました。病気により一時的に増減してしまうことがあります。
そこまで牙城に反応する必要はありませんが、時に危険な状況がありますので、気になる場合は病院で受診するようにしましょう。
(監修:Doctors Me 医師)