突然の痛みに鏡を見てみると、口元がぷっくりと腫れ、皮膚に亀裂が入っていた等経験者には分かる、辛い口角炎の症状です。
そんな口角炎はなぜ起きて、どうすれば素早く治すことができるのか?
具体的に解説していきます。
□口角炎は特に口の動きに合わせて痛む炎症性の疾患である
□原因菌や免疫力低下の影響で発症する
□よく似た症状の口唇ヘルペスと見分けることが必要
この炎症性の病変は皮膚のかぶれによるものです。そのため、大きく口が動いた際に痛むことが多く、皮膚に負担がかかるため出血を招くこともあります。
症状で問題となるのはこの痛みと出血くらいなのですが、女性の場合などは口元の腫れや亀裂を見られたくないという美容面での支障が出てくることもあります。
カンジダは湿った場所で急激に増殖するため、例えば湿気の多い地域へ旅行で訪れたり、もしくは癖で口の周りを舐めてしまいがちな人などは口角炎を発症しやすいと言えます。
菌が増殖しやすい環境は当然カンジダの増殖も招くため、衛生状態の悪い場所にも注意が必要です。身の回りの物や肌に直接触れる衣類、寝具などは清潔な状態を保っておくことが大切になります。
免疫力、特に口角炎において重要な肌や粘膜の免疫力が低下する要因としてはビタミンB2やB6などの欠乏があります。つまり、食生活に大きな偏りがあると口角炎を発症しやすい状態になってしまうということです。
また、ストレスや疲労によっても免疫力は低下しますので、心身が弱っている時には口角炎を発症する危険性が高くなります。
口角炎になる原因はカンジダだけではありません。本当はヘルペスなのにカンジダの薬を塗っていた、アレルギーだったのに抗真菌薬を塗った、などということになりかねません。
また、口角炎治療として売っているものがステロイドだった場合もカンジダ治療には向きませんので、成分をみて自分で判断できる方は少ないと思います。
適切な治療をするなら自己判断ではなく、専門機関での受診をお勧めします。
また、免疫力を元に戻したり強化したりすることも治療法の一つです。ビタミン剤を摂取したり、食生活や睡眠時間などの生活習慣を見直すことで免疫を整えましょう。
そうしてカンジダの増殖を抑えることができれば、早期に口角炎を治癒させることも難しくありません。
その名の通りヘルペスウイルスが口唇で増殖することにより発症する病気なのですが、炎症性の腫れや痛みを伴うことや発症部位など口角炎と多くの類似点を持つため、注意していないと間違えてしまう可能性があります。
口唇ヘルペスであるにも関わらず口角炎と誤解してしまった場合、抗真菌薬を服用しても治癒は望めませんので時間やお金を無駄にすることにもなりかねません。
そうならないよう両者をキチンと見分けられるだけの知識を備えておく必要があります。
二つの病気の相違点として顕著なのはごく小さな水ぶくれの有無です。ヘルペスの場合、よく見ると発症部位に小さな水ぶくれが現れています。鏡で見れば分かることの多い大きな違いなので、この機会にぜひ覚えておいてください。
また、ヘルペスは発熱やだるさを伴うこともありますので、その点も判断材料の一つとして有効な要素になり得ます。ただし、自分では口角炎かヘルペスかどうしても判断できないという事例も少なくありません。
そういった場合にはキチンと医師の診察を受けることで正確な判断をしてもらえますので、くれぐれも分からないまま放置するということは無いようにしてください。
また、くれぐれも口唇ヘルペスとは間違えないように、それぞれの特徴を把握しておくことも重要です。場合によっては医師の判断を仰ぐことも忘れないようにしてください。
(監修:Doctors Me 医師)
そんな口角炎はなぜ起きて、どうすれば素早く治すことができるのか?
具体的に解説していきます。
要チェック項目
□口角炎は特に口の動きに合わせて痛む炎症性の疾患である
□原因菌や免疫力低下の影響で発症する
□よく似た症状の口唇ヘルペスと見分けることが必要
そもそも口角炎とは? 気になる症状を解説します
口角炎は読んで字の如く、口の端、つまり口角に炎症性の腫れや亀裂を生じる病気です。口を開けた時などに痛みや出血に気付き、確認してみたら口角炎だったという例が多いのではないでしょうか。この炎症性の病変は皮膚のかぶれによるものです。そのため、大きく口が動いた際に痛むことが多く、皮膚に負担がかかるため出血を招くこともあります。
症状で問題となるのはこの痛みと出血くらいなのですが、女性の場合などは口元の腫れや亀裂を見られたくないという美容面での支障が出てくることもあります。
口角炎の原因1 真菌増殖
口角炎は主にカンジダと呼ばれる真菌に刺激を受けて発症します。カンジダは湿った場所で急激に増殖するため、例えば湿気の多い地域へ旅行で訪れたり、もしくは癖で口の周りを舐めてしまいがちな人などは口角炎を発症しやすいと言えます。
菌が増殖しやすい環境は当然カンジダの増殖も招くため、衛生状態の悪い場所にも注意が必要です。身の回りの物や肌に直接触れる衣類、寝具などは清潔な状態を保っておくことが大切になります。
口角炎の原因2 免疫力の低下
口角炎の原因菌であるカンジダはどこかから移されなくとも、元々私たちの体のそこかしこに常在菌として存在しています。そのため、自分の体の免疫力が常在菌にも負けるくらいに弱ってしまえば必然的に口角炎を発症してしまうということになります。免疫力、特に口角炎において重要な肌や粘膜の免疫力が低下する要因としてはビタミンB2やB6などの欠乏があります。つまり、食生活に大きな偏りがあると口角炎を発症しやすい状態になってしまうということです。
また、ストレスや疲労によっても免疫力は低下しますので、心身が弱っている時には口角炎を発症する危険性が高くなります。
口角炎の治療法 自分で治すことはできる?
抗真菌薬には内服薬と軟膏があり、薬局などで市販もされています。ですが、口角炎を起こしている状態と治療は原因によってかわってきます。口角炎になる原因はカンジダだけではありません。本当はヘルペスなのにカンジダの薬を塗っていた、アレルギーだったのに抗真菌薬を塗った、などということになりかねません。
また、口角炎治療として売っているものがステロイドだった場合もカンジダ治療には向きませんので、成分をみて自分で判断できる方は少ないと思います。
適切な治療をするなら自己判断ではなく、専門機関での受診をお勧めします。
また、免疫力を元に戻したり強化したりすることも治療法の一つです。ビタミン剤を摂取したり、食生活や睡眠時間などの生活習慣を見直すことで免疫を整えましょう。
そうしてカンジダの増殖を抑えることができれば、早期に口角炎を治癒させることも難しくありません。
ヘルペス 口角炎とよく似た疾患
口角炎とよく似た症状を呈するのに原因が全く違う、口唇ヘルペスという病気があります。その名の通りヘルペスウイルスが口唇で増殖することにより発症する病気なのですが、炎症性の腫れや痛みを伴うことや発症部位など口角炎と多くの類似点を持つため、注意していないと間違えてしまう可能性があります。
口唇ヘルペスであるにも関わらず口角炎と誤解してしまった場合、抗真菌薬を服用しても治癒は望めませんので時間やお金を無駄にすることにもなりかねません。
そうならないよう両者をキチンと見分けられるだけの知識を備えておく必要があります。
二つの病気の相違点として顕著なのはごく小さな水ぶくれの有無です。ヘルペスの場合、よく見ると発症部位に小さな水ぶくれが現れています。鏡で見れば分かることの多い大きな違いなので、この機会にぜひ覚えておいてください。
また、ヘルペスは発熱やだるさを伴うこともありますので、その点も判断材料の一つとして有効な要素になり得ます。ただし、自分では口角炎かヘルペスかどうしても判断できないという事例も少なくありません。
そういった場合にはキチンと医師の診察を受けることで正確な判断をしてもらえますので、くれぐれも分からないまま放置するということは無いようにしてください。
口角炎は体調不良のサイン 侮らず適切な治療を
口角炎の発症には衛生環境や免疫力が関係しているため、口角炎になった人は総合的な体調不良である可能性も高いと考えられます。もし発症してしまった場合には生活を見直すチャンスと捉え、健康的な日々を送るように心掛けることが大切でしょう。また、くれぐれも口唇ヘルペスとは間違えないように、それぞれの特徴を把握しておくことも重要です。場合によっては医師の判断を仰ぐことも忘れないようにしてください。
(監修:Doctors Me 医師)